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  • 黄炳瑞と新「チーム正恩」実力者たち

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)組織指導部第1副部長が朝鮮人民軍次帥の称号に引き上げられ、さらに党中央軍事委員会委員に就任していることが確認されました。政権ナンバー2格の崔竜海・軍総政治局長(国防委員会副委員長、党政治局常務委員、党中央軍事委員会副委員長)も次帥ですが、黄炳瑞もほぼ肩を並べたことになります。 北朝鮮では昨年に当時ナンバー2だった張成沢が粛清されたことで金正恩の側近度序列が大きく変化しています。なかでも重用されているのが黄炳瑞で、彼はすでに金正恩の視察・行事同行頻度において、崔竜海を抜いて側近ナンバー1となっています。つまり、黄炳瑞の昇格は既定路線です。 朝鮮日報によれば、「出身地や正確な年齢は判明していない。中国メディア

    黄炳瑞と新「チーム正恩」実力者たち
  • ワールド&インテリジェンス 元CIA局員スノーデン氏はどこまで知っているのか?

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) この人は現在30歳。もちろんベテランではないですが、全然知らないという年齢でもありません。 しかも、工作管理者ではなく、システム管理者ですから、逆にむしろ機密情報へのアクセス機会がありますね。 経歴はほぼ以下のとおり。 2004年に陸軍入隊。特殊部隊コースに入るが、訓練中の負傷で断念し、4ヶ月後に除隊。NSAメリーランド大学言語先進研究センターの警備員を経て、ITセキュリティ専門家としてCIAに入局しています。 この経緯がちょっと謎ですが、独学でそれなりに高度なIT知識はあったということでしょう。じつはスノーデンのIT知識レベルについては、その教育歴がいまひとつよくわからなのですが、レベルが低ければこうした職には就けません。彼は諜報工作要

    Tiantian
    Tiantian 2013/06/30
    NSAの民間人契約として、日本のNSA施設に赴任。
  • ワールド&インテリジェンス シリア軍のトルコ砲撃の狙い

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 当初はトルコに譲歩の姿勢を見せていたシリア政権ですが、その後もトルコ領内への砲撃を続けています。この件に対し、「シリアはトルコを紛争に引きこもうとしている」との分析があるようですが、それには疑問です。 アサド政権にとって、トルコとの格的な戦闘は、NATOの軍事介入を招く危険な導火線になる話ですから、それは極力避けたいはず。なので、公式には今後もトルコとの緊張緩和を模索する動きを見せるでしょう。 しかし、それで自由シリア軍が国境エリアに地歩を固めるのは(すでにその動きが顕在化しているのは既報)、政権崩壊に結びつく話なので絶対に認められない。なので、トルコの格的な軍事攻撃に至らない程度に、自由シリア軍を叩くという戦術かと思います。 実際、

  • ワールド&インテリジェンス シリア人医師の手紙

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) シリアで反体制側の地下病院の医師をしている旧友Hのメールの内容を抜粋紹介します。 「あいかわらず毎日たくさんの人が運ばれてくる。薬は全然足りない。 以前は外国が助けてくれると思っていたこともあったけど、今はそんな甘い期待はあまりないね。 自由軍は今ではずいぶん人数が増えた。地元の友人たちの多くが参加しているからね。 彼らはよくやってる。当に、自分たちの力だけでここまでバッシャールに立ち向かった。おかげで、シャビーハの狙撃による被害は減った。爆撃の被害者は増えているけどね。 僕らの革命は、僕らの力でここまで来た。これはシリア人として誇りに思ってる。僕らは、自分たちの力で必ず勝てると信じている。 だけど、ひとつ気に入らないのは、町中で爆弾テ

  • ワールド&インテリジェンス パキスタン・タリバン運動が少女襲撃

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 10月9日、パキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州スワト地区で、パキスタン・タリバン運動(TTP)のゲリラが通学バスを襲撃し、乗っていた14際の少女の頭部を撃ったとのことです。少女は重傷と伝えられています。 この少女は、かねてブログでTTPの残虐行為を批判しており、その活動が複数のメディアに採り上げられていたということで、TTP報道官も「この少女は欧米寄りの思想なので襲撃した」「今後も襲撃する」としています。なんともやることが酷いですが、それを堂々と誇示するところが、この地域の文化なのでしょう。 TTPはアルカイダとともにアメリカの無人機攻撃の標的になっており、幹部多数がすでに殺害されていて、テロ組織としての戦闘力はこのところ落ちて

  • ワールド&インテリジェンス アサドの従兄弟が拘束される

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) トルコ軍による報復砲撃が続くなか、早くもその成果が出て、シリア北西部のトルコ国境を反政府軍が固めた模様です。多くの国境施設で、それまで掲げられていた政府側の国旗が降ろされ、革命側の旧国旗が掲げられたことが確認されています。 逆に、ホムスでは政府軍が集中攻撃をかけていて、反政府軍は防戦を強いられていますが、そんななか、ホムス西方レバノン近くのアル・クサイルで、バシャールの従兄弟のフサム・アサドがアル・ファルーク旅団に拘束されたとの情報があります。アル・ファルーク旅団と近い関係にあるモスレム同胞団系の大物アドナン・アル・アウールが発表した情報ですが、アル・アラビーヤやロイター、ノーボスチなども報じているので、確証は高そうです。 アサド家は北朝

  • ワールド&インテリジェンス どうせダメなのか?

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) もう一点、考えたことを書きます。 どんな国でも国民性というものはあります。ですが、アラブ人は所詮ダメとの考えには賛同しません。 過去の実績からすると、たとえばアサド政権後のシリアがろくなものにならないとの危惧は確率からいって理解できますが、論理的にそれは確定事項ではありません。 たとえば、シリアでは危惧されたようなスンニ派によるアラウィ派虐殺が、現時点で発生していません。どこにもチンピラはいますから、追い剥ぎの類は出てますが、組織的な宗派差別暴力が、反体制派側から出ていません。 (町によってはスンニ派地域とアラウィ派地域が分断され、アラウィ派住民が追放された例もあるようですが、私の聞き及ぶかぎりでは、むしろアラウィ派地域がシャビーハの拠点

    Tiantian
    Tiantian 2012/09/10
    もともと宗派性が小さいシリア社会の影響、あるいはシリア人の国民性などもあるでしょうが、反体制派陣営内では言論が開かれているということも大きいと思います。
  • ワールド&インテリジェンス 殺害されたアサド義兄は「大物」だったか?

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) シリアに関して、かなりマニアックな論点を書きます。 前エントリーでご紹介した『フォーサイト』のサイトで、読者のコメントに「殺害されたアーシフ・シャウカト(国防副大臣とされていますが、もともとのポストだった陸軍参謀次長という肩書きが使用される場合もあります)は政権内部で干されていたのではないか」。なので、「大統領の最側近というのは間違いではないか」という意味の指摘がありました。そういえば、当ブログでも過去に同じような指摘のコメントをいただいたことがあります。 こうした指摘に対して、私自身は「シャウカトはいまだ最側近だった」と分析しています。上記コメントは同誌執筆者の池内先生に対するものですが、この問題に関しては自分もかなり調査・分析したこと

  • ワールド&インテリジェンス 北が小型起爆装置完成か?

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) まだ真偽不明の段階ですが、韓国紙『朝鮮日報』が、驚くべき情報を報じました。北朝鮮の李英鎬・総参謀長が解任された際、崔竜海・軍総政治局長配下の兵士団が李英鎬を連行しようとしたところ、李英鎬の護衛兵士グループとの銃撃戦になり、20人余りが死亡。李英鎬自身も負傷したか死亡した可能性がある、との情報を韓国政府が入手し、確認中であるというのです。 李英鎬解任は、おそらく張成沢=崔竜海ラインで画策され、最終的に金正恩が了承したものと思われますが、現在、軍部はかなりの緊張状態になっていると推測されます。 なお、ロイター通信北京支局が「中朝関係筋」からの情報として伝えたところによれば、李英鎬は経済改革に反対したため、金正恩と張成沢によって粛清されたという

    Tiantian
    Tiantian 2012/07/21
    北朝鮮の李英鎬・総参謀長が解任された際、崔竜海・軍総政治局長配下の兵士団が李英鎬を連行しようとしたところ、李英鎬の護衛兵士グループとの銃撃戦になり、20人余りが死亡。李英鎬自身も負傷したか死亡した可能性
  • ワールド&インテリジェンス 自由シリア軍が勢力拡大

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 自由シリア軍の勢力が拡大し、イラクやトルコとの国境を押さえました。ダマスカスの騒乱にシリア政府軍は集中しており、東部や北部では政府軍が孤立。料補給も陸路が使えず、ヘリを使うようになっています。 ただし、ダマスカス市内およびダマスカス近郊では、政府軍およびシャビーハの攻勢で、多くの死者が出ました。政府軍は市街地にヘリや戦車で攻撃していますし、政権から特別報酬でハッパをかけられたシャビーハは、まさに無法集団として住民を襲撃しているようです。とくに、ダマスカス中心部のアル・ミダーンでは自由シリア軍が撤退に追い込まれ、その後、シャビーハが暴れまくったとのこと。同じくダマスカス中心のハーレド・イブヌン・アルワリードでも大弾圧で虐殺が進行中とのこと

  • ワールド&インテリジェンス 崔竜海と金正覚が中枢に浮上

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 金正恩が「総書記」でなく「第1書記」に就任したことが大きく報じられていますが、いずれにせよ順当に党のトップに就任したわけで、それ自体は驚くことでもありません。 それより、側近の去就に注目です。とくに、崔竜海書記が軍を監視統制する軍総政治局長という最重要実務ポストに加え、いっきに政治局常務委員と党中央軍事委員会副委員長にも抜擢されました。軍人の階級も次帥となっています。 崔竜海は張成沢に近い人物なので、張成沢が引き上げたものと思われますが、それにしてもその出世ぶりは、公式ポストでは黒幕・張成沢以上ともいえる大物になりました。党政治局常務委員、党中央軍事委員会副委員長、次帥ということでは、軍の実権を握る李英鎬・総参謀長と肩を並べています。 ま

    Tiantian
    Tiantian 2012/07/16
    崔竜海軍総政治局長 , 金正覚人民武力部長 , 李英鎬・総参謀長 , 禹東則・国家安全保衛部第1副部長 , 金英徹・軍偵察総局長 , 金元弘・軍総政治局組織担当副部長
  • ワールド&インテリジェンス メキシコ凶悪麻薬組織「ロス・セタス」

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 5月13日、メキシコ北部ヌエボレオン州モンテレイ近郊の幹線道路上で、49人の死体(うち6人は女性)が発見されました。ロイター通信によると、死体は積み重なるように放置され、手足が切断されたものもあったとのこと。麻薬カルテル「ロス・セタス」(セタは「Z」のこと)の犯行声明メモが残されていたということで、死体は他組織メンバーのものではないかと目されています。 メキシコでは、2006年に大統領が「麻薬犯罪の撲滅」を宣言してから、すでに5万人以上が取締りや抗争などで死亡しています。この5月前半だけでも、4日には米国境の北東部タマウリパス州ヌエボラレドで23人、9日には第2の都市グアダラハラ近郊で18人が、虐殺死体で発見されています。 また、やはり今

  • ワールド&インテリジェンス 張成沢が護衛総局を掌握?

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 日もTBS「ひるおび」でスタジオ出演させていただきました。コーナー最後に「北朝鮮はこれからどうなると思うか?」との質問に、フリップ回答を求められたのですが、いろいろ迷って「とりあえずフェードアウト?」と自分でもなんとも歯切れの悪い文言にしました。 「核実験」だの「特別行動」だのときな臭い話がいろいろ出ていますが、結局のところ現在の金正恩政権は政権サバイバルにアップアップの状態で、音では格的な軍事衝突は望んでいないと思います。なので、短期的には、その好戦的なプロパガンダとは裏腹に、なとなくうやむやに何事もなく収まる可能性のほうが大きいと私は見ています。 ただし、これは当面の話で、その後、金正恩政権が長期政権を全うするかは状況次第でわか

  • ワールド&インテリジェンス 北朝鮮がGPS妨害

    Author:黒井文太郎 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日の情報機関』『日の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。 最近の記事 フランスが米英豪の新同

  • ワールド&インテリジェンス ある原子力専門家の意見

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 自分が取材した話ではなく、単に読んだだけの話なのですが、今朝の読売新聞に掲載されていた田中俊一・元日原子力学会会長のインタビュー記事が、賛同できる部分がたいへん多かったので、読売読者以外の方向けに内容を引用して紹介します。 ▽除染なしには何も始まらない(中略)。住民が戻れない状況が続く限り、復興の議論もできない。 ▽(国の動きは)スピード感も切迫感もない。何としても帰ってもらうという意識が希薄だと思う。 ▽(質問・田中さんは国の不合理な基準が除染や復興の妨げになっていると訴えている)⇒役所ごとに基準がバラバラなうえ、科学的合理性を欠く変更を繰り返してきた。 ▽新しい品摂取基準もそうだ。そもそも従来の基準は欧州より厳しい。いま流通してい

  • ワールド&インテリジェンス 金正恩の側近を的中

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) シリア問題の記事を書くため、過去の自分のエントリーをざざっと読み返していたところ、北朝鮮新体制のキーマンを的中させていました。こういうのはいろいろ書いていれば、当たることもあるし、当たらないこともあるのですが、ちょっと自分で嬉しかったので書き残しておきます。 以下、昨年10月6日の拙ブログです。 ▽後継者の金正恩。9月9日の朝鮮中央通信の報道では序列3位となっていますが、2位の金永南・最高人民会議常任委員長は半ば名誉職なので、実質上は正恩が2位。というか、あの国では金正日だけが「絶対1位」で、その他は等しく「それ以外」なので、あまり序列は関係なく、金正日が「正恩を後継者」と決めた以上は、そういうことになります。 ただ、まだ20代で経験がな

  • ワールド&インテリジェンス 「プーチン発言」報道の誤解

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) ちょっと前のエントリーに書いたように、日の新聞各紙が報道する「プーチンは2島返還で決着をつけたがっている」という分析に、私は大きく異論があります。権力者がプーチンであろうと誰であろうと、ロシアが「既得権益を手放すわけないじゃん」という確信があるからです。 その根拠は、私自身の取材経験と、実際「プーチンは『2島返還したい』と言ったことは一度もない」事実です。「日の外務省はなぜこちらが言明していない話を、いつも都合よく解釈するのですか?」と、かつて取材したロシア外務省の役人に言われたのはもうずっと前のことですが、まったく変わっていないと思います。 プーチンの論点の裏読みについて(とくに平和条約の条件の内容について)、私とは必ずしも同じ分析

  • ワールド&インテリジェンス 女性ジャーナリストのシリア潜入

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 今週、当ブログでいくつかのシリア潜入映像番組を紹介しましたが、さらに凄い番組が出ました。イギリスのチャンネル4の番組「アンリポーテッド・ワールド」が放送した「アンダーカバー・シリア」というドキュメンタリーです。 ▽アンダーカバー・シリア(チャンネル4) 制作は、紛争地取材に定評のあるイギリス・オックスフォードの映像プロダクション「クイックシルバー・メディア」。レポーターは若い女性ジャーナリストで、エンドロールをみると、実際にカメラをまわしている取材ディレクターはアラブ系(男性)ですね。 番組は約24分間。ほぼすべてが現地ルポで、これまで紹介した他の番組よりかなりプロフェッショナルな作りです。まさに体当たりレポートで、夜間移動、デモ、さらに

    Tiantian
    Tiantian 2012/03/04
     制作はイギリス・オックスフォードの映像プロダクション「クイックシルバー・メディア」。レポーターはイラン系イギリス人のラミタ・ナバイさん。実際にカメラをまわしている取材ディレクターはアラブ系(男性)。
  • ワールド&インテリジェンス イラン革命防衛隊「アル・クドス(アル・クッズ)部隊」とは

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) イラン特殊部隊員、駐米サウジ大使暗殺を計画か10月12日 読売新聞 駐米サウジ大使暗殺企てた疑い 米、イラン系米国人逮捕朝日新聞 米政府、イランによる駐米サウジ大使暗殺計画を阻止CNN語サイト まるで『24』みたいなテロ阻止事件です。 アメリカのホルダー司法長官が11日、「イランによる駐米サウジアラビア大使の暗殺計画を阻止」し、「容疑者2人をニューヨーク連邦地裁に起訴した」と発表しました。黒幕は、イラン革命防衛隊の特殊工作部隊として有名な「クドス部隊」ということです。 (報道では「クッズ部隊」とも表記されていますが、同じものです。[Quds]とは聖地エルサレムのことで、正式には「クドス」、口語では慣習的に「クッズ」と発音されます。欧米

    Tiantian
    Tiantian 2012/02/22
    Quds Force
  • ワールド&インテリジェンス 7人の昭和人

    ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 数日前の拙ブログで、太平洋戦争世代のことについて書きましたが、ここ数年、自衛隊OBの取材をしたり、昭和裏面史関連の取材をするなかで、「この人物について知りたい!」と強烈に思う昭和の先人が何人かいます。いずれも故人なので、直接話を伺うことは不可能ですが、現代史の裏面の主人公として、非常に強烈な人生を歩んでこられた方々です。 できれば評伝を書いてみたい希望はあるのですが、裏面史の人物だけに、いずれも既存の情報があまりありません。それなりの新規取材が必要になりますが、軍事誌をメインにしている私には、なにぶんコストパフォーマンスの面でハードルが高く、今のところ手も足も出ない状況です。 ともあれ、そんな興味深い人物を7人ほどリストアップしてみます。

    Tiantian
    Tiantian 2012/02/02
    日本の情報機関の歴史で大きな足跡を残した先人たち