さて、それではサクラスターオーとタマモクロスの伝説の続きじゃな。 奇跡の二冠馬、白い稲妻 覚醒と復活 さて、悪い時には悪いことが重なるもので、1987年の夏、7月30日にタマモクロスの母親が亡くなってしまう。 じゃがこれがきっかけなのか、勝ちきれないまでもレースにおいて彼女は根性を見せるようになるんじゃ。トレーナーもこれを見て一つの決断をするんじゃ。 タマちゃん、もう一度芝を走ってみようか? タマモの表情に怯えの色が走る。芝のレースでパンクに巻き込まれて以降、彼女はずっとダートを走っていた。しかし彼女の走法はどう考えても芝の方が向いているんじゃ。心の傷を克服できれば、もしかしたらタマモは化けるかもしれないんじゃよ。 分かった、もう一度芝を走る。 力強くタマモは応えるんじゃ。 1987年10月18日 タマモクロス 400万下 1着 これまでのもどかしさは何だったのか。中団やや前目に取り付いた