世の中には2種類の本があります。 一つは、1時間くらいでサクッと読めて、読んだ後は気持ちが高ぶり、自分も成功できそうな気はするけど、後から振り返ると何も残らない本です。 読むと簡単に気持ちよくなれるけど、自分を変える力にまでは至らない本は、栄養ドリンクのようなものです。 最近は栄養ドリンク的な本が流行っているように感じます。 もう一つは、最後まで読むには多くの時間がかかるし、一読しただけではすぐに理解できない部分もあるけれど、時間が経ってから読み返すと新たな発見があったり、後になって頭の中で点と点がつながるような本です。 新たな視点を与えてくれて、価値観を揺さぶり、読み手の頭を鍛えてくれるような本を読む作業は、筋力トレーニングのようなものです。 即効性はありませんが、自分の芯の部分に残り、頭脳を鍛えてくれます。 ピーター・ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』は脳の筋トレ本です。 意識が高い