ポイント タンパク質に糖鎖結合する機能とは逆の糖鎖分解反応も触媒することを発見 OSTの触媒機能を担う部位が、この相反する2つの触媒を行う OSTの反応制御機構が分かれば活性低下による疾患の治療薬開発につながる 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、酵母において、糖鎖の結合(糖鎖修飾)を触媒する酵素「オリゴ糖転移酵素(OST)」が、本来のタンパク質の糖鎖修飾を触媒する機能だけでなく、それとは逆の分解活性の触媒機能も持ち、遊離糖鎖を生成することを明らかにしました。これは、理研グローバル研究クラスタ(玉尾皓平クラスタ長)理研-マックスプランク連携研究センター糖鎖代謝学研究チームの鈴木匡(ただし)チームリーダー、原田陽一郎特別研究員と、スイス連邦工科大学チューリッヒ校のマーカス エイビ(Markus Aebi)教授らによる共同研究グループの成果です。 糖鎖は、タンパク質や脂質などの生体分