東京電力福島第一原子力発電所の送電線を支える設備で38年にわたって点検が行われていなかったことがわかり、原子力規制委員会は、施設を管理する実施計画に違反していると判断しました。設備は事故後、外部からの受電に使われていますが、震災によると見られる51か所の亀裂が見つかり、東京電力は補修を行いました。 これについて、2日の規制委員会では、設置以来、保守点検の計画が作られず、38年にわたって点検が行われていなかったとして施設を管理する実施計画に違反していると判断しました。同じような構造の設備の中には、45年にわたって点検が行われていなかったものもありました。 会見で田中俊一委員長は「東京電力の問題はけっこう深刻で、各部のコミュニケーションが悪いといったことが、審査でもいまだに見受けられる」と述べ、管理体制を批判しました。東京電力によりますと、設備は事故後、廃炉作業などに使う電気を外部から受けるた