強制保護、是か非か ホームレス凍死相次ぐ仏で論争2008年12月1日17時34分印刷ソーシャルブックマーク 【パリ=飯竹恒一】厳冬が訪れたフランスでホームレスの凍死が11月、首都圏だけで6人に達し、その対策を巡り論争が起きている。強制的に施設に保護する案が政府内で浮上したが、「個人の自由を奪う」と市民団体が反発し、撤回に追い込まれた。 6人目は55歳の男性でパリ中心部で28日朝見つかった。これに先立つ26日、サルコジ大統領は「死なせないのは政府の責任、義務だ」と表明。ブタン住宅都市問題相は「気温が零下6度を下回った際に強制的に施設に入れる策」に言及した。 これが「混雑した施設で盗難や暴力の危険を恐れるよりも外で寝た方が良いと考える人もいる」などとする市民団体の猛反発を招き、フィヨン首相が27日、強制の方針がないことを表明した。ただ、サルコジ氏はその後も「まず施設を見て、気に入らなければ出て