「時のアセスメント」と呼ばれ、長く停滞した公共事業を見直すため各都道府県が設けている第三者機関による再評価制度で、実際に中止・休止となった事業は98〜08年度、評価対象全体の約2%にとどまることが、朝日新聞社の調査でわかった。制度を導入した国土交通省は「各都道府県が適切に評価した結果」としているが、見直しの効果は限定的で今後、制度自体が問われそうだ。 47都道府県にアンケート用紙を送るなどしてまとめた。各都道府県とも再評価の対象事業は、準備・計画段階の予算化から5年が経過▽事業採択から5年が過ぎて未着手▽開始から10年で継続中など。 98〜08年度に再評価された事業は全都道府県で1万9808件(宮崎の08年度分は見通しの数)。このうち中止・休止となったのは418件で、事業の内訳は、ダム・河川が3割以上で最も多く、次いで港湾、道路がそれぞれ約2割を占めた。中止と判断された主な事業は、鳥取
実習で女子学生にセクハラ行為をしたとして、徳島大学は18日、同大大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の50代の男性准教授を減給の懲戒処分にしたと発表した。 同大は、准教授が07年10月の実習で女子学生に顔を近づけた行為と、同11月の実習で女子学生の腰に触った行為をセクハラと認定。准教授の4月給与から賃金1日分の50%にあたる約8千円を減給することにした。准教授は、「セクハラの意図はなかったが、不快な思いをさせてしまい申し訳ない」と話したという。同大は、処分の公表基準に基づいて、准教授の氏名を明らかにしていない。
大阪府警は19日、定額給付金の支給手続きを装った手口で、堺市内の80歳代の女性が現金5万円をだまし取られる事件が起きたと発表した。府警は詐欺容疑で捜査している。定額給付金をめぐっては、電話で市町村職員を名乗って現金の振り込みを誘うなどの詐欺未遂が各地で相次いでいるが、警察庁によると、実際に被害が出たケースは全国で初めてという。 捜査2課によると、19日午前9時ごろ、堺市の無職女性宅に、「市役所のものです」と名乗る男が訪れた。男は女性に「給付金の件で寄せていただきました。5万円もらえればすぐに給付の手続きができます」などと言ってその場で現金5万円を受け取り、「10分ほどで戻ります」と言い残して自転車で立ち去ったという。 女性はしばらく男を待ったが戻ってこなかったため、「だまされたのではないか」と不審に思い、堺市役所に問い合わせ、事件が発覚した。女性は一人暮らしで、「男が堺市役所の人だと思
人事院の「採用試験のあり方を考える専門家会合」(座長=高橋滋・一橋大大学院教授)は19日、国家公務員採用試験を「総合職」「一般職」「専門職」に再編し、「総合職」の採用を毎年度600〜1千人規模とする提言を盛り込んだ報告書をまとめた。人事院は「12年度の実施をめざす」としている。 「総合職」は、「院卒者試験」と「大卒程度試験」に分け、毎年度の採用を現行の1種試験(約600人)よりも増やし、2種試験(約400人)を合わせた1千人までの幅で「精査していく」とした。「院卒者」「大卒程度」は採用時の待遇に差がつく一方、1種採用者を「キャリア」として優遇してきた現状を改め、能力・実績に応じて昇進する仕組みとする。 「一般職」は「A種」(大卒程度)、「B種」(高卒者)、「C種」(高卒程度)に分けるが、採用数は「適正な規模とする」という表現にとどめた。「専門職」も国税専門官、労働基準監督官などを例示し
黒鉛からできた透明な非結晶ダイヤ=庭瀬教授提供 結晶の粒が小さく、世界で一番硬いダイヤモンドになりうる「非結晶ダイヤモンド」を黒鉛から作ることに、兵庫教育大や東京工業大などのチームが成功した。20日付の米物理学会誌フィジカル・レビュー・レターズに発表する。切削工具での利用などが期待される。 ダイヤも黒鉛も炭素が集まってできている。庭瀬敬右(けいすけ)・兵庫教育大教授らは、実験用原子炉内で黒鉛に中性子線を当ててダメージを与えた。その黒鉛に、秒速1.7キロの速さで金属片をぶつけ、一瞬、高圧高温の状態にすると、最大100マイクロメートルのガラスのような破片ができた。破片に光を当てて分析すると、結晶の粒が極限まで小さく、粒の向きがそろっていない非結晶ダイヤになっていた。小さすぎて硬度は測れなかった。 03年に、愛媛大が世界一硬い人工ダイヤを作ったと英科学誌ネイチャーに発表している。庭瀬さんは
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