千葉市内では簡素化して給食を続けている=同市中央区の蘇我小 東日本大震災の影響で、給食を取りやめたり、おかずのない給食を出したりする小中学校が首都圏で相次いでいる。給食センターや食品工場が壊れたり、食材不足や計画停電が響いたり。新入生を迎える4月になっても本来の給食に戻せない学校も出かねない。 ミルクロールパン一つと牛乳、オレンジ4分の1。千葉市中央区の市立蘇我小(児童884人)の16日の献立だ。あり合わせのマーガリンやグラニュー糖を調理室でつけてカロリーを保つ努力をしているが、それでも通常の7割程度という。 配膳中、6年3組の担任の鎌形真喜子教諭(29)は「被災地は大変な状況が続いています」と子どもたちに語りかけた。大森千尋さん(12)は「被災地の人たちのことを考えたら、すごくおいしく感じる」と話した。 千葉市内179の小中学校・特別支援学校では震災後、給食からおかずが消えた。