もしも魔法少女が実在したら!? 「放課後ライトノベル」の第5回は『アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜』で魔法少女の“その後”を考えてみます ライター:柿崎憲 アメリカンコミックス界の鬼才アラン・ムーアが手がけた,『ウォッチメン』。昨年(2009年)映画化されたこともあって,ご存じの人も多いだろう。 スーパーヒーローたちが実在する東西冷戦下のアメリカを舞台に,架空のアメリカの歴史を描いたこの作品は,綿密な設定,各所に張りめぐらされた伏線,そして,ヒーローという存在に新しい角度から光を当てたことで,大いに話題を呼び,数々の賞を受賞した歴史的名作である。 どうして,この連載とは関係なさそうなアメコミの話を突然したかというと,今回の「放課後ライトノベル」で紹介する作品はこの『ウォッチメン』を大幅にオマージュし,魔法少女と組み合わせて,血と暴力の世界を描いた異色のライトノベル,『アンチ・マジカル
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