映画『南京の真実』の制作が進まず、南京事件と関係の薄い東京裁判を主題とした第一部しか完成しなかったため、第三部のシナリオを先行してマンガ化したもの。 監督の水島総が原作、前田俊夫が作画。製作・監修を映画『南京の真実』製作委員会とチャンネル桜エンタテインメントが担当。 海外で日本サブカルチャーの代名詞として「HENTAI」が使われるようになった一因『うろつき童子』*1。その原作者が作画という時点で、悪い冗談のようなマンガである。本気で海外向けに展開したいなら、もっと別の作画担当者を捕まえるべきではなかったか。もちろん、前田俊夫でもカルト人気はつかめるかもしれないが、『南京の真実』で情報戦をしかけたい対象とは層が違いすぎるだろう。毎日新聞の海外サイト1コラムとは比べようもないほど「国辱」ではないかと愚考する。 それはさておき、かなり作画は不安定。さすがに完全な素人だった『やっぱり有り得なかった