2007年8月31日、クリプトン・フューチャー・メディア(クリプトン)がキャラクター・ボーカル(CV)・シリーズ(CVシリーズ)として、音声合成ソフト「VOCALOID 2 初音ミク」を発売した。それから3年。「初音ミク」は、同様の音声合成ソフトやDTMの代名詞として、あるいはCGMの成功例として、ネットだけではなく、多くの人に知られるようになった。動画共有サイトで人気を集めた初音ミクの楽曲はCD化され、2010年3月にはソロコンサートも開催された。今や「ボーカロイド」という音楽の一ジャンルを確立したといっていい。楽曲に加え、キャラクターとしての人気も高い。今回は、「BCNランキング」のデータをもとに、この3年間の軌跡を振り返ろう。 ●ボーカロイドで一番売れたのはやっぱり「初音ミク」 はじめに断っておくと、筆者は「初音ミク」の熱心なファンというわけではない。たまに「ニコニコ動画」や「Yo