米首都ワシントン近郊のメリーランド州シルバースプリングで1日午後(日本時間2日未明)、体に爆発物らしき物を巻きつけ短銃を持った男が、ケーブルTV局ディスカバリーチャンネルの本社ビルに押し入り、3人を人質に取り立てこもった。警察は数時間にわたって説得を試みた末、男を射殺し3人を無事解放した。 米メディアによると、男は「ジェームズ・リー」という名のアジア系で43歳。警察当局者は記者団に対し、爆発物らしき物から煙が立ち上ったため「人質の生命に危機が迫った」と判断し銃撃したと述べた。 ニュース専門局MSNBCによると、男は2008年にディスカバリーチャンネル本社前で同局の番組内容に抗議する活動を続け、同年3月に保護観察処分の判決を受けた。男はウェブサイトで「人間は有害で不潔だ。地球環境を守るため子供を産むのをやめさせろ」などと主張していた。(共同)