プログラミング言語Ruby開発チームは12月25日、「Ruby 3.1.0」の公開を発表した。新しいコンパイラを実験的に統合するなどの強化が加わっている。 Ruby 3.1は2020年12月に公開されたバージョン3.0に続く最新安定版。3.0と高い互換性を保つという。 プロセス内JITコンパイラYJITを統合した。Lazy Basic Block Versioning(LBBV)アーキテクチャに基づきCRuby内に構築したもので、実験的扱いとなりデフォルトでは無効。2.6で導入したメソッドベースのMJIT(Method Based Just-in-Time Compiler)が外部Cコンパイラを利用するのに対し、YJITはメソッドの冒頭のみをコンパイルし、引数や変数の値が明らかになって残りをコンパイルするという手法をとる。これにより、既存のRubyコードとほぼ100%の互換性があり、実際の