野鳥の繁殖シーズンを迎え、今年も新潟県内でカラスが電柱に巣を作り、停電する事故が増えてきた。東北電力新潟支店によると、22日正午現在、カラスの営巣による停電は14件にのぼり、昨年の総数に近づいている。営巣は6月ごろまで続くため、同支店は今後もパトロールを強化、監視を強めていく。 21日午前7時55分ごろ、新潟市中央区幸西、同区上所上などの住宅街で突然停電が発生した。同社で調べると、同区上所中にある電柱の先端近くのアームにカラスが営巣。巣材にしていた金属製のハンガーが6600ボルトの高圧線に接触し、ショートしたことが原因と分かった。高所作業車で地上約14メートルにある巣を撤去し、停電は約1時間半後、全面復旧したが、最大2602戸で影響があった。 同支店によると、カラスの巣による停電は全国で発生しているが、県内では平成22年に14件、23年と昨年は各16件あった。このため、管内をパトロールし、