25日投開票の衆参3選挙について、朝日新聞社は17、18の両日、情勢調査を実施した。与野党が対決する参院広島再選挙と参院長野補選では、いずれも野党側が自民党の候補者に先行する情勢だ。与党側は、候補者擁立を見送った衆院北海道2区補選と合わせて全敗への危機感を募らせる一方、野党側は政権批判を強めて攻勢をかける構えだ。 「選挙はヘッドスライディングのつもりで最後の最後まで戦っていかなきゃならんことだ。大いに関係者の皆さんの奮起を期待する」。自民の二階俊博幹事長は19日の記者会見で、報道各社の情勢調査の結果を受けて、こう語った。 3選挙は、菅政権にとって初の国政選挙で、政権運営の評価が問われる。 自民は、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農林水産相=自民を離党=の辞職に伴う北海道2区補選では「不戦敗」を決定。立憲民主党幹部の急死に伴う長野補選は、野党側が「弔い選挙」を掲げており、当初から苦戦を予想し