オランダのマルク・ルッテ首相は26日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツからユダヤ人を守らなかったとして、同国首相として初めて謝罪した。 ナチスによるホロコースト(大虐殺)の犠牲者約600万人のうち、オランダ出身者は約10万2000人に上った。 ■言われるがままに行動 ルッテ氏は、ポーランド・アウシュビッツ強制収容所の解放から27日で75年となるのを前に、アムステルダムで開かれたホロコーストの追悼行事に出席。 オランダがナチスに占領されていた時期、ナチスに抵抗した政府職員もいたが、大多数は言われるがまま行動したと述べた。 そのうえで、「私たちの国に生存者が残っているうちに、オランダ政府を代表して、当時の政府の行為について謝罪する」と表明。 「どんな言葉もホロコーストほど極悪でひどいことを表現できないとわかったうえで、謝罪する」と付け加えた。 ■「十分に保護しなかった」 今回の表明は、オランダ