講義の概要 初回のオリエンテーションも兼ねて、『社会の芸術』と それが属する『社会の理論』シリーズとの関係の一端を「コミュニケーションと身体の相互浸透」というトピックを使って例示しました。具体的には、 [A] ルーマンが「芸術のコミュニケーション」と呼んでいるのはどんなことか について簡単かつ おおまかに確認したあと、第1章の主題である「知覚とコミュニケーション」を取り上げ、これが [B] 「相互浸透」というトピックの中の 身体とコミュニケーションの関係に関する下位論題と、「象徴的に一般化したコミュニケーションメディア」の 下位論題の交差地点に位置するもの──「共生メカニズムの共進化」──であること そこでルーマンが特に、ノルベルト・エリアス(1939)『文明化の過程』を手掛かりにして──エリアスが扱っているトピックと、機能システムにおける身体使用のあり方とを比較する形で──議論の土俵設定
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