【MLB】通算3000本安打イチローの恩師・球友が語る原型。鈴木一朗は「高校レベルの練習はすでに中学で終えていた」 130試合制の時代の94年、NPB史上初となるシーズン200本安打を達成したシーズンから22年。これまであらゆるメディア、関係者がイチローを語ってきたが、「鈴木一朗」時代を語れる者となるとごく限られる。 その中の1人、愛工大名電時代の監督、中村豪氏に過去に2度、長い“イチロー取材”をしたことがある。雄弁な師の口からは印象的な言葉がいくつも語られた。 「これが本当に噂の鈴木一朗?そんな感じでしたね」 初対面の印象を中村は驚きの表情と共に口にした。熱烈な名電ファンから「打っても凄い、投げても凄い、レベルが違う。すげーのがおる」と聞いたのはイチローが中学2年の冬のことだった。しかし、中村が直接見る機会を作れないまま、翌年になると軟式野球の全国大会で3位にもなり「豊山中の鈴木」