分裂しながら落下するスターリンク衛星。左奥の山は南アルプスの仙丈ケ岳=長野県諏訪市の霧ケ峰で2025年2月22日午後9時22分、手塚耕一郎撮影(4秒露光) 22日午後9時20分過ぎ、米スペースX社が手がける衛星通信サービス「スターリンク」の衛星が大気圏に再突入し、消滅していく様子が、東日本から西日本の広範囲で観測された。長野県諏訪市の霧ケ峰では、分裂した流星のような光跡をカメラで捉えることができた。 自然の流れ星は秒速11キロから最大72キロという速さで地球の大気圏に飛び込むが、人工衛星は秒速約7キロというゆっくりとした速度で突入し、2~3分ほどかけて燃え尽きる。 多数のカメラで流星や大気現象を捉え、SNSなどで情報発信している平塚市博物館の藤井大地学芸員(39)によると、「今回は軌道や現れた時刻から、大気圏に再突入したのは2020年4月20日に打ち上げられたスターリンク衛星だと判明した」
