【伊藤宏樹】与論島のすべてのガソリンスタンドで、ガソリンと軽油が底をついた。相次いで島を襲う台風や、長引く高波の影響でタンカーが接岸できないからだ。住宅などの復旧作業への影響も心配されている。 与論島に唯一ガソリンと軽油を運ぶ有村商事(奄美市)によると、タンカー(732トン)が接岸したのは9月12日が最後で、油槽所には126キロリットルの在庫があった。島内7カ所のガソリンスタンドでは毎月計100〜120キロリットルが給油されるが、8月下旬から9月中旬にかけて隔週で島を襲った台風15〜17号の復旧作業のためか、ふだんより給油量が増えた可能性があるという。 タンカーは毎月1〜2回島に入っていたが、7月ごろから台風の影響で10日前後の遅れが出た。現在は沖縄近海で停滞する台風21号の影響で、奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡に避難している。与論への入港は台風通過後の22〜23日ごろの見込みで、