意外に思われるかも知れないけど、私の18歳ぐらいまでの生育歴を振り返ると、4世代同居の大家族の末っ子でわりとヌクヌク愛されて育ってるといえなくもないのだ。あらびっくり。 ただ、無防備に愛されて育ってきた人特有の「あの感じ」がしないであろう理由はいろいろあって、まず、なぜか近所の人がしょっちゅう家に来てリアル発言小町的人生相談が繰り広げられていたことに加え、行きがかり上なぜかDV被害者の母子をかくまったり、なぜか地方在住の不登校児を預かったり、小学校のときの友達がしゃれにならない虐待受けてたりと、人の出入りがあれこれあって、さまざまな家のさまざまな事情を嫌でも見せられてきたので、自分の家が当たり前という意識があまりなかったというのがある。表面的にうまくいってる家でも、実は誰かが我慢してたり、家族のだれかとだれかが仲が悪かったりとかいうのは普通にあるんだなあと子どものころから肌で感じていた。