激突の瞬間に閃光などの「派手な」シーンはみられませんでしたが、月探査機エルクロスの衝突の瞬間が、本衛星から捉えられていたことがわかりました。 エルクロスは、打ち上げに使われたセントールロケット2段目と、エルクロスの本衛星からなります。打ち上げの約9時間前に両者が分離され、まずこのロケット2段目が衝突、それを本衛星が撮影しつつ、その4分後に本衛星も月面へ激突する、という探査でした。 上の写真は、セントールロケット2段目が衝突してから約15秒後の噴煙の様子です。エルクロス本衛星に搭載された可視光カメラによって捉えられています(なお、画像は3枚重ねの上強調されています)。衝突後、噴煙は6〜8キロ立ち上っているとみられています。 衝突地点を拡大した写真が上の写真になります。 「データをみてこちらが吹っ飛ぶそうになった」と語っているのは、エルクロスの主任研究者であるアンソニー・コラプリート氏