ウォール街で有名になるのは、「米系大手金融機関に所属する人物」というのが定説だった。だが、1人のカナダ系金融機関出身の日系人が、それを覆した。 彼の名は、ブラッド・カツヤマ。 彼は“シンデレラ・ボーイ”なのか?”Self-made man”なのか? 日系カナダ人のブラッド・カツヤマ氏は、1978年生まれの38歳とまだ若い。カナダ・オンタリオ州出身で、地元の公立大学ウィルフリッド・ローリエ大学を卒業後、カナダロイヤル銀行(RBC)でキャリアをスタートさせた。 2002年にウォール街に転籍となり、株式トレーダーとして勤務していた2007年、トレーディングに不具合を感じたことをきっかけに、電子取引を担当することになる。個人的な疑問を解決する過程で、「取引所が超高速取引(HFT)に有利、投資家に不利となるような不公平な取引の場所を提供している」と感じたカツヤマ氏。2012年に投資家の保護を唱えて、