【ソウル=名村隆寛】慰安婦を象徴する少女像が韓国各地で建造される中、今度はソウル市中心部に近い日本統治時代の旧韓国統監官邸跡地で慰安婦を追悼する公園の造成が計画されている。 聯合ニュースなどによると、ソウルの日本大使館前で抗議集会を開くなどの活動をしている元慰安婦支援団体、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が25日、計画を明らかにした。 女性団体の代表らを中心とした推進委員会が10日に発足し、来年8月15日の光復節(日本の朝鮮半島統治からの解放記念日)までに完成を目指す。敷地確保はソウル市の協力を受ける方向で、公園完成に向け募金活動を始めるという。 旧韓国統監官邸跡地はソウル中心部南山(ナムサン)の北側麓にある。初代統監の伊藤博文らの邸宅として使われ、1910年に「日韓併合条約」が締結された。