今やカフェでのおしゃれなランチや、家庭でのこだわりカレーのお供に欠かせない「タイ米」。しかし、1993年に起きた『平成の米騒動』の時はあまり日本人の口に合わなかったといいます。その理由は一体何だったのでしょうか。そして、そんな「タイ米」に再びスポットがあたるきっかけとなった出来事とは? 日本におけるタイ料理研究家の草分け的存在である、氏家アマラー昭子さんに話を伺いました。 ◇ ◇ ◇ そもそも、タイ米は日本米と何が違うのか?世界にはお米の種類がいくつかありますが、日本のお米は「ジャポニカ米」という品種に分類され、一粒一粒が丸く粘りがあります。一方、タイ米は世界で生産量の多い「インディカ米」という品種で、長細く粘りが少ないのが特徴です。日本米のほうが粘り気がある分、満腹感を得やすく、腹持ちがいい気がしますよね。 この2つのお米は見た目や食感だけでなくカロリーにも違いがあり、タイ米は100