出版社との直接取引により、発売日当日に消費者の自宅に本を届けるアマゾンは、取次と書店の領域を着実に侵食し始めているが、出版社自体も「海賊版サイト」による著作権の侵害に手を焼いている。 【こちらも】本の流通に巻き起こる激しい変革 (2)アマゾンの「発行日当日に自宅に届く」システムの破壊力 電子書籍への時代の流れがある。印刷や製本の手間はもちろん、流通の経費も削減できるし、在庫するための保管スペースも必要ない。従来の書籍では考えられない動画や音声、振動に加えてハイパーリンクの利用も可能となる。ところが電子化には大きな陥穽(かんせい)があった。 今まで書籍を不正にコピーするためには、紙の本を断裁したりスキャナーでの読み込みが必要だったため非常に手間が掛った。書籍データがデジタル化されている電子書籍は、不正コピーを目論む輩(やから)には有難い存在だ。ネット上にある無料公開ソフトを使うと、大した手間
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