国公立大2次試験の前期日程では今年、情報・データサイエンス系学部が人気を集め、志願倍率が10倍近くの狭き門となる大学もある。また、難関大が志願者を増やす一方、地方大では倍率の低下が目立ち、専門家は「入試の二極化が鮮明になってきた」と分析している。(上田詔子、古郡天) 【イラスト】せっかく大学に受かっても…「5割」が活用する奨学金の現実
国公立大2次試験の前期日程では今年、情報・データサイエンス系学部が人気を集め、志願倍率が10倍近くの狭き門となる大学もある。また、難関大が志願者を増やす一方、地方大では倍率の低下が目立ち、専門家は「入試の二極化が鮮明になってきた」と分析している。(上田詔子、古郡天) 【イラスト】せっかく大学に受かっても…「5割」が活用する奨学金の現実
日本経済はこれからどうなるのか。モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)元日本代表の藤巻健史さんは「日銀の黒田東彦総裁の後任に、経済学者の植田和男・元日銀審議委員が就任する見込みになった。だが、誰が総裁になっても『日本円の紙くず化』は避けられない」という――。 【図表】国債等の保有者内訳 ■日銀総裁を誰も引き受けようとしなかった 2月10日、次期日銀総裁に植田和男・元日銀審議員を起用する、というニュースが飛び込んできた。14日には正副総裁の人事案が国会に提示された。総裁候補は植田氏、副総裁候補は氷見野良三前金融庁長官、内田眞一日銀理事だ。 このニュースで私が最も注目するポイントは、日銀マン、元日銀マン全員が次期総裁職を固辞したことだ。このことから日銀財務の悲惨さが垣間見える。 昔から日銀総裁は財務省と日銀が交代で就任する慣行があり、今回は日銀マンの番だった。しかも総裁職は日銀マンにと
岸田政権の防衛費倍増に、抗議の声をあげた東村アキコさん。詳しい説明がなされないまま強引に進む国の政策には不安を感じると、その心境を語ってくれた。 【写真あり】購入が予定されるトマホーク 「防衛費を増額するというニュースを聞いたとき“防衛に関わるものに使うんだろうな”と、あまり深く考えていなかったんです。 ところが、私たちの税金が“敵を攻撃する”ためのミサイルに使われるのだと知って、すごく驚きました。本当にそれで戦争を抑止できるのか、生活を犠牲にしてまで軍拡すべきなのか、わからないことだらけ。だからこそ、思い切って声をあげてみたんです」 こう口を開いたのは、漫画家の東村アキコさん(47)。『海月姫』や『東京タラレバ娘』など数々の人気漫画を世に送り出してきた東村さんが、「そこはかとない恐怖」を抱いているのは、防衛費の増額によって進む日本の軍拡だ。 岸田内閣は敵基地攻撃能力の保有や新規装備の購
2月21日、自民党の世耕弘成参院幹事長は、記者会見で、政府が検討している「児童手当の所得制限撤廃」に関して、見直しを示唆した。 【写真多数】給料は税金から…居眠りする国会議員14人 2月4・5両日にJNNが実施した世論調査で、「児童手当の所得制限」について、「継続すべき」が56%で、「廃止すべき」の33%を上回った。FNNが2月18・19両日におこなった世論調査でも、「撤廃しなくてよい」が56.9%で、「撤廃すべき」の37.5%を上回っている。 これらの世論調査の結果について、世耕氏は「意外だった」と述べ、「私はどちらかというと所得制限撤廃に賛成の立場だった」としたうえで、「高級マンションに住んで高級車を乗り回している人にまで支援をするのか、というのが世論調査で出てきているのだろう」と指摘した。 そして、「適宜うまく政策を修正しながら、対応していけばいいのではないか」と所得制限撤廃の見直し
だましの「仮面」を次々と変え、巧妙な罠を仕掛け続ける特殊詐欺。無慈悲な犯罪が奪うのは財産だけではない。だまされたことを周囲に非難されて自らを責め、命を落とすお年寄りもいる。静岡県内で暮らす松山妙子さん(86)=仮名=は「家業を再建する資金になれば」との思いから、宝くじの当せん金を受け取る「手数料」として2千万円以上を支払い、詐取された。親族から疎まれ、心を病んだという。死を思いとどまらせてくれたのは、ある住職との出会いだった。住職の元には、自殺を考える特殊詐欺の被害者からの相談が絶えない。(特殊詐欺取材班) 闇バイト求人「ブラックのお仕事でも大丈夫ですか」 「あの時はただ楽になりたかった。家のどこで首をつろうか、ずっと考えていたの」 静岡県内の住宅街にある小さな一軒家。松山さんは年季の入った居間のかもいを見上げた。一つずつ思い出すようにゆっくりと日記をめくりながら、9年前の出来事を語り始め
読者の「知りたい」に応える西日本新聞の「あなたの特命取材班」に、小学生の子がいるという母親から、PTAに関する懸念が寄せられました。通達やガイドラインでは、PTAはどのように規定されているのでしょうか。 【画像】PTAの上部団体 【投稿】 今年も小学校のPTA役員選出の時期が近づいてきました。 毎年春ごろに委員を募るアンケートが保護者に配布されます。しかし選択肢は「委員をやってもよい」「誰もいなければ委員をやってもよい」の二択です。「できない」という選択肢はありません。「どんな事情も聞きません」という強すぎるメッセージを感じます。 私は人付き合いが苦手ではなく、パートタイムの仕事だったので、子どもが幼稚園のころにはPTAに協力してきました。園では各クラスから補欠も含めた委員が6人選出されました。選出は未就園の子どもがいる家庭以外は「公平に」くじ引きで決まります。ハードな仕事をしている人やコ
国会欠席が続き懲罰委員会で処分が検討されているガーシー参院議員を巡り、所属するNHK党の立花党首は17日、ガーシー氏が「除名」になった場合、比例代表で4位だった候補が“繰り上げ当選者”となるよう調整する考えを示した。 【画像】ガーシー氏の処分はどうなるのか ガーシー氏は、昨年の参院選の比例代表でNHK党から当選しているため、仮に議員としての身分を失う「除名」となった場合、NHK党で次点だった候補が繰り上がる形で当選となる。 しかし、立花党首は会見で、ガーシー氏が除名となった場合、NHK党の比例で4位の得票だった斉藤健一郎副党首を「繰り上げ当選させる」と述べた。 参院選でNHK党は、トップで当選したガーシー氏に次ぐ2位の得票が山本太郎氏(れいわ新選組代表と同姓同名)、3位は黒川敦彦幹事長だったが、立花党首は、会見場にいた2人からその場で了解を得た。 ガーシー氏が実際に「除名」となった際には、
新型ロケット「H3」初号機が発射できなかったトラブルで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と記者とのやりとりがクローズアップされている。 <【実際の動画】批判殺到したシーン> かたくなに「失敗」を認めないJAXA担当者に対し、記者が「わかりました。それは一般に失敗といいます。ありがとうございます」とあきれるように質問を終えた。 ■堀江貴文氏も反発 鹿児島県の種子島宇宙センターから2023年2月17日に打ち上げを予定していたH3ロケットだが、この日のカウントダウン中にシステムが異常を検知し、打ち上げは中止となった。 記者会見にのぞんだJAXAの岡田匡史プロジェクトマネージャーには、報道陣から「失敗ではないか」と認識を確認する質問が相次いだ。 通信社の記者は「一般にいう失敗なんじゃないか」と追及し、岡田氏は否定。「失敗と呼ばれたからといって、何か著しく不具合があるわけじゃないですね。皆さんの中で
日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が、17日の打ち上げを中止したことについて、永岡文科相は「失敗は成功のもと」と述べ、その後、失敗ではなかったと釈明した。 永岡文科相は「失敗は成功のもとでございますので、前を向いて、しっかりと進めていきたい」と述べ、「失敗ではないです」との指摘に「ごめんなさい。申し訳ありません」と釈明した。 17日午前、種子島宇宙センターで予定されていた「H3」の初号機の打ち上げ中止の原因について、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は会見を行い、「エンジンの点火後にシステムが異常を検知し、補助ロケットに着火信号が送られなかった」、「ものすごく悔しい」と涙ながらに説明した。 JAXAは「トラブルの原因を究明し、今年度内に再度、打ち上げを目指したい」としている。
2月17日の午前10時37分に打ち上げ予定だった、JAXAの次世代主力ロケット「H3」の試験1号機が、発射直前に突然打ち上げ中止となった。ライブ配信では、補助ブースター「SRB-3」が点火しなかったためとのアナウンスがあったが、その後、異常を検知してシステムがSRB-3への着火信号を送出しなかったことが判明している。 【画像】異常を検知した「1段制御用機器」 午後2時から行われた会見では、JAXAの岡田匡史氏(H3プロジェクトチームプロダクトマネージャ)が登壇し、経緯を説明。同氏によると、ロケットの自動カウントダウンシーケンスは予定通り開始され、メインエンジン「LE-9」が着火し正常に立ち上がったあと、ロケット下部(エンジン上部)に設置された1段制御用機器が異常を検知。SRB-3への着火信号を送らなかったことから、打ち上げ中止となった。なお、SRB-3側にも異常はなく、制御用機器が検知した
2023年2月14日、低価格の短時間カットで有名なヘアカット専門店「QBハウス」で働く理髪師8名が、QBハウスを運営するキュービーネット株式会社(以下、「QB本社」とする)を相手に、未払い残業代総額約3千万円を請求する裁判を提起したと記者会見で発表した。 QBハウスでは、一部の店舗の従業員を会社(キュービーネット株式会社)ではなく、エリアマネージャーが雇用するいわば「社員が社員や雇用」する形態をとっており、同社の美容師の労働条件改善を求める労働組合・日本労働評議会の告発で社会問題になっている。 QBハウスの「社員が社員を雇用」するという契約形式は、残業代支払いや社会保険加入など、労働者に法的に認められた権利を会社が逃れる目的で導入されていると思われる。要するに、労働法の「脱法行為」ではないかと疑われている。 実際に、同社の労働者は、残業代の不払いや、有給休暇が取れず、さらには社会保険にも未
“ヒットの固着”はなぜ起こる? 特定の曲が何年もチャートインし、しかも同じアーティストばかり──過去6年のSpotifyチャートから見えてきたのは、日本の音楽ヒットが極めて停滞していることだった。まさにそれは、“ヒットの固着”と呼ぶにふさわしい現象だ。前回の記事「ヒットの固着──Spotifyチャートから見えてきた停滞する日本の音楽」(2月13日)では、その事実をひとつずつ確認していった。 では、なぜこうした奇妙な事態が生じるのか? その考えられる要因をひとつずつ探っていく。 筆者作成。 停滞の要因は高齢化社会? 伝統など確たる権威が機能しない後期近代の資本主義社会では、常に再生産のためのイノベーションが求められる。そこで伝統文化と対照的なポピュラー文化の流動性は、当該社会のダイナミズムを示す指標のひとつと捉えられる。ポピュラー文化とは、流行の循環を常に続ける無限運動であることこそがその存
ロシア軍の装甲車「BMPT-72ターミネーター」がウクライナ軍の攻撃を受けて破壊される場面だと伝えながらルハンシク州のハイダイ知事が載せた映像 [ツイッター キャプチャー] ロシアが誇る「ターミネーター装甲車」を初めて破壊したとしてウクライナが映像を公開した。 【写真】ウクライナ軍の攻撃で破壊されたロシア軍のタンク 12日(現地時間)の米メディア「インサイダー」などによると、この映像は東部ドンバス地域ルハンシク州のセルヒ・ハイダイ知事が最近SNSに載せた。 ハイダイ知事はこの映像について「ロシア軍の装甲車BMPT-72ターミネーター1両がルハンシク州クレミンナ近隣の森でウクライナ軍の攻撃によって爆破された」と説明した。 その間、ロシア軍はターミネーターと呼ばれるこの装甲車は「破壊が難しい」と自慢してきた。しかし映像によると、森から抜ける道にあった装甲車は直撃弾を受けて火炎に包まれた。 ロシ
東映太秦映画村(京都市右京区)のお化け屋敷で、お化け役の演者のあごを反射的に蹴り重傷を負わせて賠償金を支払った空手有段者の男性(49)=岐阜県=が、映画村の運営会社「東映京都スタジオ」に安全配慮義務違反があったとして、同社を相手取り、約550万円の支払いを求めて京都地裁に提訴した。1月24日付。第1回口頭弁論は3月14日に行われる。 【写真】男性がパニックになったお化け屋敷 訴状によると、2011年9月10日昼ごろ、男性は社員旅行で訪れた映画村内の「史上最恐」をうたうお化け屋敷に入ったところパニック状態になり、お化けを演じていた男性演者のあごを蹴り、骨折などの重傷を負わせた。男性は空手5段で、当時は飲酒していた。 男性は、警察から事情聴取を受けたが刑事処分はなく、男性演者に謝罪し治療費などを支払った。演者側は15年3月、男性に損害賠償請求を起こし、16年3月に男性が解決金約1千万円を支払う
性的少数者(LGBTQ)や同性婚に対しての差別的な発言をし、更迭された荒井勝喜首相秘書官。オフレコを前提にした取材の場だったとは言え、岸田政権を支える人物による差別発言は到底許されるものではない。筆者もこの発言をスクープした毎日新聞の記事を読んでショックを受けた。 一方で、「オフレコでの発言」が大きく報じられてしまったことに引っかかったというのも事実だ。毎日新聞の別の記事によると、その場には報道各社の記者約10人が参加していたようだ。その中で同紙がオフレコのルールから外れ、スクープしたことになる。 筆者はアメリカで記者をしているので、これがアメリカなら...と考えてみた。アメリカでは通常、オフレコ発言は一般公開されず、オフマイク発言はそれほど重視されない。 発言がオフレコであったことが影響してか、米主要メディアでの報道は今の所それほど多くなく、岸田首相が更迭したというニュースや日本での同性
讃岐うどんの本場・香川県で生まれた「釜玉うどん」。茹でた麺に生卵と醤油を混ぜて食べるシンプルな料理だが、そのスタイルが今、ラーメン界に押し寄せている。 【写真】「中華そば」20年でどれだけ高くなった? 2022年春に東京にオープンした釜玉中華そば専門店が火付け役となり、各地で「釜玉ラーメン(中華そば)」を提供する店舗が相次いだ。飲食業界に詳しい識者は、その作りやすさなどから、家庭でも浸透する可能性があると話す。 ■物価高直撃...出した結論は「何も乗せない」 東急東横線・都立大学駅(東京都目黒区)から歩いて30秒。東横線の高架下に店を構えるのが「釜玉中華そば ナポレオン軒」だ。提供される基本の麺メニューは「釜玉中華そば」。小・並・大の3サイズが選べ、小サイズは490円で購入可能だ。 少量の醤油ダレに浸かった太麺の上に、卵黄と白髪ネギが乗った釜玉中華そばは、釜玉うどん同様に麺と卵をかき混ぜて
米国の上空で米軍が中国の気球を撃墜したことを受け、中国外務省は5日朝、「強烈な不満と抗議」を示す声明を発表した。「明らかな過剰反応であり、国際慣例の重大な違反」などとして反発を強めている。 【動画】中国の気球がミサイルで撃墜される瞬間 声明は改めて、気球が「民間の無人機」であり、米領空に不可抗力で入ったと主張。中国政府は「米国側に冷静かつ専門的、抑制的な方法で適切に対応するよう求めてきた」とし、「こうした状況の下、米国側が頑迷に武力を用いたのは明らかな過剰反応だ」と批判している。 さらに、「中国側は関連する企業の正当な権益を断固守るつもりであり、しかるべき反応に踏み切る権利を留保する」として、今後の情勢によっては何らかの報復措置を講じることにも含みを持たせた。
和歌山県紀の川市で当時小学5年生の男の子が殺害される事件がありました。発生から2月5日で8年を迎えようとしていますが、遺族には加害者から未だに謝罪や賠償金の支払いがなく、苦しむ日々が続いています。 【写真を見る】男児を刺したのは近所の男“ほほを触りながらうつむく様子” 空き地に伸びた草を丁寧に刈っていく男性。森田悦雄さん(74)です。森田さんは8年前の2015年に、最愛の息子をこの場所で亡くしました。 (森田悦雄さん) 「寒いところであの時もここで倒れていたけど、お父さんは精一杯のことができなくて申し訳ない気持ちで…」 カメラに向かってにっこりと笑う男の子。森田さんの次男・都史くん(当時11)です。 2015年2月5日、当時小学5年生だった都史くんは自宅近くの空き地で遊んでいた最中、刃物で頭や肩など10か所以上を刺されるなどして殺害されました。 (森田悦雄さん) 「『体はかなりズタズタにつ
ワグネルの傭兵を壁に描いた絵。「ワグネルグループ、ロシアの騎士たち」と書かれている=13日、セルビア・ベオグラード キーウ(CNN) ウクライナ東部におけるロシアの攻勢で使い捨ての歩兵となっているワグネルの戦闘員。だが、CNNが入手したウクライナ軍の諜報(ちょうほう)文書からは、バフムート周辺のワグネルがいかに効果的な部隊かが浮かび上がる。そして、彼らを相手に戦うのがいかに難しいかも――。 【画像】ワグネルの共同墓地、急速に拡大 衛星画像で判明 ワグネルはオリガルヒ(新興財閥)のエフゲニー・プリゴジン氏が経営する民間軍事会社だ。プリゴジン氏はこのところ前線で非常に目立つ存在となっており、ロシア軍が前進すればすかさず、自らの功績だと主張する。ワグネルの戦闘員はバフムートの北東数キロにあるソレダルや周辺地域の奪取作戦に深く関与した。 ウクライナ軍の報告書は昨年12月のもので、ワグネルが近接戦闘
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く