フォーチュン100に名を連ねるトップ企業の経営陣に、女性幹部は何人いるのか。ジェンダー・バランスの権威が発表した詳細な調査報告から、男女格差の実態が浮かび上がる。 米国のトップ企業の60%には現在、女性の執行役が2人以上いる。うち8社(IBM、ペプシコ、ロッキード・マーチン、ゼネラルモーターズを含む)のCEOは女性だ。しかし細かく見ていけば、ジェンダー・バランスの確立にはほど遠いことがわかる。 私が経営するジェンダー・コンサルティング会社、トゥエンティー・ファースト(20-First)は先頃、米国、ヨーロッパおよびアジアにわたる世界上位300社の2014年版「ジェンダー・バランス・スコアカード」を発表した(本記事における「上位企業」はフォーチュン誌のランキングに準拠。報告書の英文PDFはこちら)。例年通り我々は、昨今取り沙汰される「取締役会の男女比」のみではなく、ジェンダー・バランスのより