未解決連続殺人事件をめぐる元刑事と疑惑の未亡人の運命を描くクライムサスペンス。 刑事・ジャンはバラバラ殺人事件を捜査するが、容疑者が死亡し真相は藪の中に。5年後、彼はふたつの殺人事件を知り…。 2014年ベルリン国際映画祭金熊賞&銀熊賞受賞。 【スポンサーリンク】 ある日、土砂の中から発見されるバラバラ死体の一部。 担当刑事ジャンは謎を追うが、途中負傷し事件は未解決のまま終わる。 それから5年が経ち、警備員になったジャンは、警察が5年前の手口に似た殺人事件を追っていることを知る。 クリーニング屋で働く未亡人、その周囲では男が死んでいる。 その未亡人はかつてのバラバラ死体となって発見された男の妻でもあった。 2014年の中国・香港合作のサスペンス・ミステリー映画。 この映画、単なるサスペンスミステリー作品として観ると少し物足りないかもしれない。 もちろん裏切りはあるんだけれども、意外と綺麗な
(原題:Plemya 2014年/ウクライナ 132分) 監督・脚本/ミロスラブ・スラボシュピツキー プロデューサー/ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ、イヤ・ミスリツカ 撮影/ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ プロダクション・デザイン/ヴォラド・オドゥデンコサウンド・デザイン/セルギー・ステパンキー 編集/ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ 衣裳デザイン/アリョナ・グレス 出演/グリゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノヴィコァヴァ、ロザ・バビィ、オレクサンダー・ドジャデヴィチ、ヤロスラヴ・ビレツキー、イワン・ティシコ、オレクサンダー・オサドッチイ、オレクサンダー・シデリニコフ ■概要とあらすじ 聾唖(ろうあ)者の登場人物により、全編が手話のみで描かれる異色のドラマ。セリフが一切ないため、字幕も吹き替えも存在しない作品で、2014年・第67回カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。これが長編初監督と
すべてが手話だけで進み、セリフもナレーションも音楽もない134分の映画を見た。4月18日公開の『ザ・トライブ』というウクライナの作品だが、これが予想以上に衝撃的だった。 最初に、バス停で道を聞く青年の姿がロングショットで道路越しに写る。身振り手振りと筆談で話しているようだ。青年はわかったという合図をして、地下鉄の駅に降りてゆく。カメラは静止したまま。 それから青年が寄宿舎付きの学校に向かう。聾唖者のための学校の校舎は薄汚れていて、暴力や売春がはびこる世界だった。青年はそこである女を好きになり、学校の秩序に一人で真っ向から立ち向かう。 そんな話なのだが、出てくるのは聾唖者のみで、えんえんと最後まで手話だけ。私は手話はわからないので、これで134分はきついかなと思った。実際、最初の10分ほどはウトウトしかけた。仕草でわかるのは、「お金」とか「タバコ」くらい。 あとはほぼわからないが、表情や動作
この映画の言語は手話である。字幕も吹き替えも存在しない。 「愛」と「憎しみ」ゆえに、あなたは一切の言葉を必要としない。 4月18日(土)より、ユーロスペース、新宿シネマカリテにて公開となる衝撃体験映画『ザ・トライブ』。登場人物全員が聴覚障害者であり、手話のみで構成されている。本作が長編デビューとなる、ウクライナの新鋭・ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督にメールインタビューを行いました。 Q:監督ご自身が本作のように、想像力をフル回転された体験や、影響を受けているサイレント作品があれば教えてください。 スラボシュピツキー監督:「映画『ザ・トライブ』の魔術的魅力は、多くの点で、私たちが手話を解しないということによっていると思います。私が学んだ学校は、ちなみにこの学校は『ザ・トライブ』の中でろう者の寄宿学校となっているのですが、この学校がろう者の寄宿学校の向かいにあったため、子供だった私は、耳の
映画『ザ・トライブ』が、4月18日から東京・渋谷のユーロスペース、新宿のシネマカリテほか全国で公開される。 ウクライナの新人監督ミロスラヴ・スラボシュピツキーのデビュー作となる同作。ろうあ者専門の寄宿学校を舞台に、学内外で犯罪や売春などを行う組織「トライブ」の中で徐々に高いポジションを獲得していった新入生のセルゲイが、組織のリーダーの愛人のひとりで売春をしている少女・アナに恋をしたことから、組織のルールを破っていく、というあらすじだ。昨年の『カンヌ国際映画界』批評家週間でプレミア上映され、グランプリを含む3つの賞を獲得している。 同作は、全編にわたって手話のみで構成。字幕や吹き替えは用意されず、出演者もオーディションなどで選出されたろうあの役者となる。「決してこの映画を声の出る俳優たちでつくろうとは考えなかった」というスラボシュピツキー監督は、字幕を用いない理由について、「構想の時点からす
この映画は登場人物すべてが聾唖者であり、全編が手話によって構成されているため、台詞や音楽は一切なく、字幕も吹き替えすらも存在しない。驚異の問題作でありながら、2014年カンヌ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で30以上の賞を受賞している。批評家たちが無視できないこの映画はウクライナの新鋭監督ミロスラヴ・スラボシュピツキーの長篇デビュー作である。 ピュアで、過激で、パワフルな純愛の暴走を、登場人物の背景や心理的な説明を全て排した状態で描く。観客は想像力をフル回転させてスクリーンと向き合う、という初めての映画体験に身を委ねることになる。そしていつしか彼らの会話を理解している事に気付く。 *聾唖とは耳が不自由、もしくはまったく聞こえないこと あらすじ 転校生セルゲイは全寮制の聾唖者学校に入るが、そこは犯罪や売春などを行う悪の組織=族(トライブ)が暴力によって支配する世界だった。そこに形成されたヒエラ
映画『ザ・トライブ』より © GARMATA FILM PRODUCTION LLC, 2014 c UKRAINIAN STATE FILM AGENCY, 2014 第67回カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを受賞したウクライナ映画『ザ・トライブ』が4月18日(土)から公開される。今作は、聾(ろう)学校を舞台に、ひとりの少年が寄宿学校内の不良グループに入り犯罪や売春に手を染めていくようになる過程を、すべての出演者に聾唖者を起用し、全編手話により表現している。 webDICEでは、今作を観た牧原依里さんと諸星春那さんの対談を掲載。アップリンクの「配給サポート・ワークショップ」に参加しているふたりに、聾者の視点から、この作品の映画的手法や描かれる聾学校の生活、そして日本の聾者をめぐる環境について語ってもらった。手話による対談は、ふたりの友人の城戸さんと安部さんに同時に文字入力をしてもら
製作:2014年,アメリカ・イギリス・フランス合作 日本公開:2015年4月11日 原題:『The Two Faces of January』 原作:小説「殺意の迷宮」パトリシア・ハイスミス著 上映時間:96分 あらすじ 舞台は1962年。ギリシャのアテネでツアーガイドをしている米国人青年ライダル(オスカー・アイザック)が、パルテノン神殿で詐欺師チェスター(ヴィゴ・モーテンセン)とその妻コレット(キルスティン・ダンスト)と出会うことから物語は始まる。 リッチで洗練された紳士淑女の風貌をした夫妻に、たちまち魅了されたライダル。彼は、チェスターには亡き父を、コレットには若き日に裏切られた恋人の面影を重ねていたのだった。 3人はその日の観光を終え、楽しい夕食のひとときを共にする。ところがその夜、チェスターは自分を追ってホテルの部屋に現れた探偵を、もみ合いの末に殺害してしまう。 それを目撃したライ
2月21日(土)はインド映画『女神は二度微笑む』と『フェラーリの運ぶ夢』の公開日、というのは、このブログ読者の皆様なら、もう耳タコ目タコでしょう。実はですね、その日もう1本、面白い映画が公開されるのです。それは、われらがドニーさんの映画『スペシャルID 特殊身分』。公開直前になってしまいましたが、その見どころをご紹介しましょう。まずはデータからどうぞ。 ©2013 Beijing Starlit Film and TV Culture Ltd.co. 『スペシャルID 特殊身分』 公式サイト 2013年/中国=香港/原題:特殊身份 SPECIAL ID 監督:霍耀良(クラレンス・フォク) 出演:甄子丹(ドニー・イェン)、安志杰(アンディ・オン)、景甜(ジン・ティエン)、鄭中基(ロナルド・チェン) 提供:『スペシャルID 特殊身分』フィルムパートナーズ 配給:彩プロ 宣伝:フリーマン・オフ
唐突ですが、当ブログではお馴染みの「藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山」の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」第4巻より)。 「スペシャルID 特殊身分」の公開をずっと待っていました。僕はとにかくドニー・イェン兄貴が暴力刑事を演じてハードな格闘アクションを繰り広げた「SPL 狼よ静かに死ね」と「導火線 FLASH POINT」を心から愛しており、その流れをくんだ現代格闘路線の最終作と言われる今作は、僕にとってだけでなく、アクション映画が好きな人なら絶対チェックしなければならない1本。昨年と今年の「観たい新作映画10本」に挙げたのはもちろんのこと、すでにDVDを持っている「導火線 FLASH POINT」のBlu-rayを購入して、スタントコーディネーターとして関わった谷垣健治さんのオーディオコメンタリーを聴いたりしながら、心待ちにしていたのです。 DVDを持っているのに、Blu-ra
Twitterでのつぶやきをまとめておきます。 2014.7.29 映画としては結構微妙だけど、アクションの工夫は素晴らしい。走る車の中での腕ひしぎ逆十字!アンディ・オンは相変わらず動き凄いけど、ドニーさんとのラストバトルもっと観たかったなぁ。バディものとしてドニーさんに負けない活躍を見せるヒロインの景甜、肩を組む二人の距離感がいい。 2015.2.21 アンディ・オン、ほんといい奴だなぁ。せっかく渾身の膝蹴りをアップで撮ってもらったのに、その直後にさらに目立つドニーさんのやられ顔のアップ!それでも、どんな無茶なことでもやりますよ僕は!と健気にボコられながら、最後にあの目!ドニーさんもほんと楽しそう。 アクション的な山場は実は最初のロー・ワイコン戦。猪木アリ状態も、ドニーさんともなると下にいる方が動きが速い!別にロー・ワイコンも遅くないのに。肘を極めながら後頭部を殴り続けるとか、実はかなり
めっちゃ肩透かし食らってしまった『アイスマン』。きっとそれは何かの間違いだと思い直して、今日も甄子丹(ドニー・イェン)である。そう、世界中の1963年7月27日生まれでもっとも成功した人物、アイツだ。そしてもっとも成功していないコイツ(あ、小生です)がお金払って観る…。なんか、おかしくないかね? この構図…。ま、いずれにしろ、今回は頼むよ、ドニー君! 港題 『特殊身份』 邦題 『スペシャルID 特殊身分』 現地公開年 2013年 製作地 中国、香港 言語 広東語、標準中国語 評価 ★★★☆(★5つで満点 ☆は0.5点) 導演(監督): 霍耀良(クラレンス・フォク) 動作設計(アクション監督):甄子丹(ドニー・イェン) 動作指導(スタント・コーディネーター):谷垣健治、嚴華(イム・ワー)、ジョン・サルヴィッティ 動作助理(アシスタント・スタント):大内貴仁、喻亢(ユー・カン) 飛車指導(カー
サワディカー、コップンカー、ベェェェェェリィィィィィグゥッ!! 『特殊身分』を観に香港に行ってきました。それしか目的はないから思う存分観て来た。全部で7回。途中HMVにショウブラ映画のソフトを買いに行ったりラウ・チンワンとルイス・クーの『脱出生天』3Dも観ましたけど。 自分が通ったのは九龍にある高級ショッピングモール内のシネコン。 ここは客席の少ない部屋でもスクリーンの大きさが違う。客席関係なくスクリーンだけはデカイ。 さすがにウィークディの午後は10人とか5人とか、かなり日本で慣れた人数でしたが、夜19時や21時の回になると大きめの部屋で7割から8割の入り。カップル、女子数人のグループだとか日本の映画館ではあまり見かけなくなった男4,5人連れという人々が集い、年齢層も様々でかなり賑やか。 しかもこの映画館ではShow Active Soundというシステムを導入しており、このアクチュエー
特殊身分の日本公開が決まりました。よかったよかった。 2015年の2月21日、新宿武蔵野館。全国順次公開なのでたくさんの地域で見られることを願います。 昨日、試写に行ってきました。日本語字幕だー!あらためて字幕付きで観ると、新鮮です。90年代の香港映画をよく観てる方なら懐かしいテイストがあるんじゃないでしょうか。 香港で観た初見レビューはこちら 試写で配られるマスコミ用プレスシートに『ドニー・イェンの、世界をリードするリアル・アクションの魅力』と題して寄稿いたしました。アクション監督としての彼の特徴みたいなことです。このプレスシートは宣伝をしているフリーマン・オフィスの筒井さんが作ったのですが、スタッフ・キャスト表の名前はきちんとカタカナ中国語英字の3種類で表記され、当然売りの一つ「るろ剣スタッフ」でもある日本人スタントマン達の名も載っているという丁寧な仕事ぶり、さすがです。公開時にパンフ
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