「企画とは何か」を実例で紹介しよう。まずは携帯電話のコンテンツサービスだ。大きな転換点となったNTTドコモのiモード発表から、わずか4カ月後に画期的なサービスを提供したエンジニアに語ってもらう。 1999年2月にスタートしたNTTドコモのiモード。当初はテキスト情報が主だった携帯コンテンツサービスに、初めて「エンタメ画像」を持ち込んだのが「いつでもキャラっぱ!」だ。「ハローキティ」など4種類のキャラを待ち受け画面に使うというアイデアは大ヒットし、翌2000年3月にはユーザー数100万人を突破した。この仕掛け人は、研究所からバンダイ本社に戻った黒木氏と先輩社員の2人だった。 「当時はショートメッセンジャーができたくらいの時代で、キャラクターの使用許諾のためにライセンサーに行っても、内容をなかなか理解していただけませんでした。iモードを知らない方もいましたから」 この先駆性は着メロ、3D化、J