「きょう確認された新型コロナウイルスの感染者数は…」 毎日のニュースを見るたびに、子育て世代の中には「保育園、また閉まったらどうしよう」と不安に感じている人も少なくないはずです。4月の緊急事態宣言を受けて全国の保育施設は、休園や登園の自粛を呼びかけました。「慣れない在宅勤務と子どもの世話で疲労困ぱい」。保護者の切実な訴えに保育の現場はどう対応し、第2波にどう備えようとしているのでしょうか。(社会部記者 大西由夏) ことし4月10日。都内在住の高橋俊晃さんは、自治体からの通知に頭が真っ白になりました。 「原則、休園します」 5歳の長男と1歳の次男が通う保育園が休みになるというのです。夫婦共働きの高橋家。子どもの面倒を見ながら在宅勤務をする日々が始まりました。 高橋さんはフリーランスで複数の企業の経理などを担当しています。日中、子どもたちには居間で過ごしてもらい、寝室で仕事をすることにしました