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ブックマーク / econ101.jp (21)

  • ジョセフ・ヒース「100マイルストアまで78マイル運転する:地産地食、オーガニックフード等、左派の食への奇妙なこだわりについて。『啓蒙思想2.0』没原稿より」(2015年2月24日)

    エントリ名、カントリーソングの曲名になるかもしれない。私には、クリーモアにある〔地産地消の品を販売している〕100マイルストアで買い物するのが大好きな友人が沢山いる。100マイルストアは、ロウカヴァー〔地産地消を実践している人〕にとって天国のような場所だ。ご存じかと思うが、友人らは皆トロントに住んでいるので、〔都会在住で環境に悪い生活をしていると〕からかうのを私は酒の肴にしている。すると、友人らは、トロントの市街地から78マイル離れた100マイルストアまで車で出かける。まあ、78マイルは正確ではないが…。友人らは大抵、スキー等で田舎に行く時に、100マイルストアに立ち寄っている――なので、余分に10~20マイル運転しているわけだ。ここで重要なのが、100マイルストアに立ち寄れば、社会的な料消費について当に気にしないといけない最重要なルール――「最後の1マイル」の原理に違反していること

    ジョセフ・ヒース「100マイルストアまで78マイル運転する:地産地食、オーガニックフード等、左派の食への奇妙なこだわりについて。『啓蒙思想2.0』没原稿より」(2015年2月24日)
  • ハンナ・リッチー「環境に良いとされている生活習慣(ビニール・プラスチック消費、地産地消)は実際には環境に良くないことが多い」(2022年9月5日)

    効率的な環境保護活動に罪悪感を感じるのはなぜだろう? 私の作ったグラフは、環境保護についてのポスターに使われるかもしれないが、私自身は環境保護活動のアイコンには絶対にならない。 私が事を作っているのを見れば、環境破壊しているようにしか見えないだろう。ほぼ電子レンジしか使わない。調理にはほとんど時間をかけない。調理に10分以上かかる事は〔環境保護の観点からは〕べる価値はない。私はほぼパッケージ化されたものをべている。アンゴラ産アボガド、メキシコ産バナナなどだ。地元で作られた材はほとんどない。地元産かどうかについて気にして、ラベルをチェックする必要もない。 これは「持続可能」と思われている行為と正反対だ。我々の脳裏にある「環境に優しい事」のイメージは、地元の市場からの仕入れ、有害な化学物質を使わない有機(オーガニック)農場での生産、プラスティック梱包よりも紙バッグでの持ち帰り、加工

    ハンナ・リッチー「環境に良いとされている生活習慣(ビニール・プラスチック消費、地産地消)は実際には環境に良くないことが多い」(2022年9月5日)
  • ベン・バーナンキ「コミュニケーションと金融政策」

    Ben S. Bernanke “Communication and Monetary Policy” (November 19, 2013) At the National Economists Club Annual Dinner, Herbert Stein Memorial Lecture, Washington, D.C. 8年近く前に私が議長の職を務め始めた際、最優先の課題の一つはFedの透明性を高めることであり、とりわけても金融政策を合理的に可能な範囲で透明で開かれたものにすることでした。私は当時、そして今も変わらず、金融政策の透明性は人々の理解と信頼を育み、政策選択に関してより広い情報に基づいた議論を促し、課せられた目標を達成するにあたっての金融政策決定者の説明責任を向上させ、ひいては金融政策、金融の環境、そして実体経済の間の繋がりを密にすることで金融政策をより効果的なもの

    ベン・バーナンキ「コミュニケーションと金融政策」
  • ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)

    ウォーク政治活動を理解する上で最も重要なのは、これは伝統的なタイプの「反自由主義」とは異なっており、「反自由主義的リベラリズム」の一種であると考えた方がよいということだ。 Joseph Heath: Woke tactics are as important as woke beliefs Woke language hides illiberal tactics in liberal aims Posted by Joseph Heath on June 23, 2021 ここ数年、進歩主義を装った反自由主義が世を覆いつつあったが、ついにアメリカリベラルたちは団結して行動を起こし始めた。リベラルたちは、「ウォーク」〔woke、社会問題に対して目覚めた(=wake)人々を指す〕の政治活動やイデオロギー的影響力の拡散を阻むために、いくつかの組織を創設したのである。〔ウォークと戦う〕リベラル

    ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)
  • ジャネット・イエレン 「金融政策におけるコミュニケーションの役割」(2013年4月4日)

    ●Janet L. Yellen, “Communication in Monetary Policy”(Speech at the Society of American Business Editors and Writers 50th Anniversary Conference, Washington, D.C., April 04, 2013) 日は、お招きいただきありがとうございます。現在Fedは、景気回復を後押しするために数々の取り組みを続けている最中ですが、日はその取り組みの中心に位置しており、この場にうってつけとも言える話題についてお話させていただきます。日の講演のテーマを一言でまとめると、「金融政策におけるコミュニケーションの役割」ということになりますが、金融政策においてコミュニケーションがいかに重要な役割を担っているかについて詳しく論じさせていただきたいと思って

    ジャネット・イエレン 「金融政策におけるコミュニケーションの役割」(2013年4月4日)
    abrahamcow
    abrahamcow 2024/08/06
    イエレン米財務長官のスピーチ 「期待」で動く
  • タイラー・コーエン 「ナチスによる民営化」(2008年12月27日)

    これは初耳だ。 西洋の資主義諸国では、大恐慌の影響で私企業の国有化に弾みがついた。ドイツもその例外ではなかった。ワイマール体制下でのドイツでも、大恐慌の影響であちこちの業界の私企業が国有化されたのである。しかしながら、ナチスが政権を奪取した後のドイツでは、国有企業および公共サービスの一部が民営化された。すなわち、ナチス・ドイツは、1930年代当時の潮流に逆らったのである。一旦国有化した企業を再び民間の手に委ねる「再民営化」に格的に乗り出したのは、西洋の資主義諸国の中でナチス・ドイツだけだったのである。さらには、公共サービスの民営化が試みられた点でも唯一無二だった。それまで行政機関が担っていた公共サービスの一部を提供する役目が民間の手に委ねられもしたのである。民営化された国有企業や公共サービスの範囲は、あちこちの業界(あるいは分野)に及んだ。ナチスによる民営化は、イデオロギーによって突

    タイラー・コーエン 「ナチスによる民営化」(2008年12月27日)
  • マーク・ソーマ 「ナチスによる民営化」(2006年9月12日)

    Journal of Economic Perspectives誌に掲載されたジェルマ・ベル(Germà Bel)の論文――題して、“The Coining of “Privatization” and Germany’s National Socialist Party”(「『民営化』の由来とドイツの国家社会主義党」) ――を踏まえて「民営化」という語の起源を辿ったこちらのエントリー〔拙訳はこちら〕に対して、ジェーン・ガルト(Jane Galt)をはじめとして方々から数多(あまた)の意見が寄せられた(ガルトが自分のサイトで開陳している意見はこちら。ブログのコメント欄に寄せられた数々の意見はこちら)。 ベルの論文についてああだこうだと意見が交わされているうちに、ナチスによる民営化の具体的な内容(特徴)はどんなだったのかという点へと議論の焦点が移っていった。そんな中、ベル人がコメント欄に

    マーク・ソーマ 「ナチスによる民営化」(2006年9月12日)
  • タイラー・コーエン 「『汚職』と『星の貸し借り』 ~プロサッカーのケース~」(2018年7月9日)

    ●Tyler Cowen, “Corruption and sensitive soccer games”(Marginal Revolution, July 9, 2018) 稿では、プロサッカーリーグでの残留争いに着目して、下部リーグに降格するかどうかがかかっている正念場の一戦のデータに分析を加えた。2001年から2013年までの間に75カ国で行われた計1723試合が対象である。稿で分析を加えた正念場の一戦では、一方のチーム(Aチーム)が負けると降格が決まってしまうが、もう一方のチーム(Bチーム)は試合の結果にかかわらず(たとえ負けても)残留できる。差分の差分法(difference-in-difference)を用いた分析結果によると、腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)で測って汚職度が高い国のリーグにおいてほど、Aチームが正念場の一戦でBチー

    タイラー・コーエン 「『汚職』と『星の貸し借り』 ~プロサッカーのケース~」(2018年7月9日)
  • ノア・スミス「《複合危機》論への異論」(2022年11月14日)

    [Noah Smith, “Against ‘polycrisis’“, Noahpinion, November 14, 2022] たしかに問題はたくさん起きてるけれど,それらが相互に増幅し合ってるわけじゃないよ “Hypodermics on the shore/ China’s under martial law/ Rock & roller cola wars/ I can’t take it anymore” — Billy Joel 波打ち際にちらばる使用済み注射器/中国は戒厳令下/ロックンローラーはコーラ戦争中/もううんざりだ――ビリー・ジョエル このところ経済論界隈で耳にする機会が増えてきてる単語がある.それは,「複合危機」(ポリクライシス)だ.この用語をつくったのは数十年も昔のフランス人だけど,最近になってアダム・トゥーズがこれを広めてる.コロンビア大学の歴史家で人気ブ

    ノア・スミス「《複合危機》論への異論」(2022年11月14日)
  • ノア・スミス「世界を救った研究がノーベル経済学賞を受賞」(2022年10月12日)

    [Noah Smith, “An Econ Nobel for research that saved the world,” Noahpinion, October 12, 2022] [ノーベル経済学賞の委員会も,授賞の発表でこの映画を引用してるよ!] バーナンキ,ダイアモンド,ダイビッグは,銀行が破綻する理由を解明した――ひいては,銀行破綻で経済が道連れになる理由も 2022年のノーベル経済学賞は,ベン・バーナンキ,ダグラス・ダイアモンド,フィリップ・ダイビッグにおくられた.受賞理由は,銀行破綻・金融危機に関する彼らの研究業績だ.今回の授賞は,おくられるだけの理由がたっぷりあるとぼくは思ってる――現在進行で経済を救う研究をやった経済学者なんて,ほとんどいない. ただ,同時に,今回の授賞はちょっぴり意外にも思った.というのも,ノーベル経済学賞ってのは――自然科学の賞とちがって――たいて

    ノア・スミス「世界を救った研究がノーベル経済学賞を受賞」(2022年10月12日)
  • ジョセフ・ヒース「『批判的』研究の問題」(2018年1月26日)

    [Joseph Heath, “The problem with “critical” studies,” In Due Course, January 26, 2018] 学部生だった頃,こんな風に思っていた――《「客観的」「価値自由」なやり方で社会現象を研究する実証主義が社会科学で蔓延しているのは世界の災厄だ.そんなものは幻想だ,というか有害な幻想だ.だって,客観性をよそおいつつ,その裏には隠れた目標があるんだから.つまり,支配しようという利害関心をもってるんだ.人々を主体ではなく研究の対象として扱うなんて政治的に中立じゃない,だってそうやってうみだされる知識ってのは,どういうわけかうまいぐあいに,まさに人々を操作し管理するために必要とされるたぐいの知識になってるもの.つまり,「客観的な」社会科学はちっとも価値自由なんかじゃない,むしろ抑圧の道具になってるじゃないか.》 これに替わる選

    ジョセフ・ヒース「『批判的』研究の問題」(2018年1月26日)
  • ジョセフ・ヒース「保守主義者へのアファーマティブ・アクション?」(2017年 11月9日) — 経済学101

    Joseph Heath, “Affirmative action for conservative academics?,  In Due Course, November 9, 2017. 2016年のエモリー大学にて、キャンパス内の諸々の歩道にチョークで書かれたトランプ支持派のスローガンを目にした一部の学生たちはとてもひどくトラウマを抱いてしまったために、それらのスローガンを「ヘイトスピーチ」の一種だとして調査するよう大学当局に要求した。大学全体がセーフ・スペースであるべきだという発想は、米国の2大政党の両方に対するいかなる支持の表明からも学生たちが隔離されるという事態を招く可能性を含んでおり、意見を自由に交換する場所としての大学という理念に対立するものであると多くの人から見なされた。同時に、自分たちの中にトランプ支持者が存在しているという事実がエモリー大学の学生たちをあれ程までに警

    ジョセフ・ヒース「保守主義者へのアファーマティブ・アクション?」(2017年 11月9日) — 経済学101
  • アレックス・タバロック「女子の読解における比較優位は数学関連分野での男女格差をだいたい説明する」

    Alex Tabarrok “Girls’ comparative advantage in reading can largely explain the gender gap in math-related fields” Marginal Revolution, September 3, 2019 前に「男子の方が数学・科学に比較優位がある?(optical_frog氏による訳)」という記事で,男子は女子よりも読解がずっと下手だから数学に比較優位があることを示す証拠をご覧に入れた(男子が数学に大きな絶対優位をもつわけではないのだ)。みんなが自分の比較優位に特化するとすると,このことが女子よりも多くの男子が数学教育課程に入ることを容易に促してしまう。たとえ女子に男子と同じかそれ以上の才能があったとしてもだ。このことは以前書いたとおり。 さて,これで生徒たちにこう告げたらどうなるだろう―

    アレックス・タバロック「女子の読解における比較優位は数学関連分野での男女格差をだいたい説明する」
  • アレックス・タバロック「男子の方が数学・科学に比較優位がある?」 — 経済学101

    [Alex Tabarrok, “Do Boys Have a Comparative Advantage in Math and Science?” Marginal Revolution, September 17, 2018] 疑問の形をとっていても,このタイトル「男子の方が数学・科学に比較優位がある?」はきっと性差別的に見えてしまうだろう.「タバロックは,男子の方が女子よりも数学と科学に秀でてるって言いたいの?」 いや,ぼくが言わんとしてるのは,男子の方が劣ってるかもしれないってことだ.. まず,いわゆる男女平等のパラドックスを考えてみよう.男女平等のパラドックスとは,男女平等の水準がもっとも高い国が STEM 教育男女比で女性が少なくなるパラドックスのことだ.Stoet & Geary がこう述べている: フィンランドは男女平等で傑出している(世界経済フォーラム,2015).思

    アレックス・タバロック「男子の方が数学・科学に比較優位がある?」 — 経済学101
  • ジョセフ・ヒース「住宅の巨大化は、現世における多くの害悪の元凶である」(2015年6月4日)

    These houses are the source of a great many problems in the world Posted by Joseph Heath on June 4, 2015 私は先日、ブランプトンにある新興住宅開発区の近くをドライブしたついでに、少し車を止めて写真を撮ってきた。私は過去にも巨大な住宅を見てきたが、ここの住宅群には仰天した。まあとにかく、まずは住宅のサイズを見てほしい。住宅というより施設のようだ。(2台収納駐車場を見れば、住宅のスケール感を把握することができる。)さらに、下の写真ではよく見えないかもしれないが、この住宅群は、1~2エーカー〔4000~8000平方メートル〕区画にぽつねんと建っているのではない。住宅は密集して建設されており(このまま開発が進むなら)、おそらく100棟以上は建築されることになるだろう。 私は最近、消費主義について

    ジョセフ・ヒース「住宅の巨大化は、現世における多くの害悪の元凶である」(2015年6月4日)
  • ジョセフ・ヒース「一分でわかる保守派の反理性主義の歴史」(2015年4月)

    Joseph Heath, “A one-minute history of conservative anti-rationalism” (In Due Course, April, 2015) 〔訳注:稿では、理性および理由という意味を強調するために原文における「rationalism」という言葉を、邦訳『 啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』栗原百代訳, NTT出版, 2014年で使われている「合理主義」ではなく、「理性主義」と訳出しています。〕 左派の反理性主義はこれまでずっと害悪を撒き散らしてきたが、同時に左派が反理性主義でいるのは自分自身を破滅に至らしめる行為であると指摘しておきたい。というのも、左派というのはどんな形であれ常に進歩というアイディアにコミットしており、進歩とは理性の働きに依拠するものだからだ。我々の社会の中のおける社会的・経済的問題のほとんどは

    ジョセフ・ヒース「一分でわかる保守派の反理性主義の歴史」(2015年4月)
  • ジョセフ・ヒース「何が人を陰謀論者にするのか?」(2016年12月5日)

    謀論について議論される時、「陰謀論」とは正確に何であるのかや、どのような精神的特徴が人を「陰謀論者」に陥らせてしまうのか、といった問題点が明確にされることは滅多にない。私は、自著『啓蒙思想2.0』で、陰謀論の説明を試みている。時宜に合うと思うので、この自著から一部を抜粋して再掲載しよう。 What makes someone a conspiracy theorist? Posted by Joseph Heath on December 5, 2016 | politics, United States 多くの人が、ドナルド・トランプに指摘している事の1つに、トランプが顕著なまでに陰謀論にハマりやすいように見える事実がある。陰謀論について議論される時、「陰謀論」とは正確に何であるのかや、どのような精神的特徴が人を「陰謀論者」に陥らせてしまうのか、といった問題点が明確にされることは滅多にな

    ジョセフ・ヒース「何が人を陰謀論者にするのか?」(2016年12月5日)
  • サイモン・レン=ルイス「イギリス緊縮の経済的・政治的コスト」

    [Simon Wren-Lewis, “The economic and political cost of UK austerity,” Mainly Macro, March 3, 2018] いまイギリスでは、政府の予算が黒字になっている。ジョージ・オズボーンはこんなツイートをしている――「ついにここまできた――めざましい国民の努力のたまものだ。ありがとう。」 なるほどイギリスのマクロ経済の歴史で、めざましい時期が到来してはいる。だが,オズボーンが考えている意味でのめざましさではない。大勢の経済学者が、金利がゼロ下限にとどまっているなかで赤字を削減しようとするのにずっと反対してきたのに、オズボーンはその多数意見をわざと無視した。さて、この「めざましい国民の努力」のコストはいかほどだったのだろう? この点に最初に着目したとき、私はごく単純な計算をしてみた。予算責任局 (OBR) による

    サイモン・レン=ルイス「イギリス緊縮の経済的・政治的コスト」
  • アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101

    [Alex Tabarrok, “The Gender Gap in STEM is NOT What You Think,” Marginal Revolution, September 12, 2017] NBER の新しい論文 (pdf) で David Card と Abigail Payne が STEM〔科学・技術・工学・数学〕の男女差についておどろきの新しい説明を提示している.通説だと,そうした男女差は女性に関わることであり,いろんな力がはたらいて――〔全般的な〕差別,性差別,適性,選択…お好みの要因をどうぞ――女性が STEM 分野で勉強しにくくなっているのだと考える.Card と Payne が言うには,男女差のかなりの部分は男性たちと彼らの問題に関わるものだ.少なくとも,彼らが出している研究結果をぼくはそう解釈してるけど,どうも著者たちはじぶんたちが出した研究結果がどう

    アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101
  • アレックス・タバロック「ラップトップPCではなく手書きでノートをとるべき理由」

    (Alex, Tabarrok, “Why you should take notes by hand — not on a laptop,” Marginal Revolution, April 1, 2015) Vox が,ノートを手書きでとった場合とラップトップPCでとった場合を比較した研究を伝えている. 〔3つ行われたうちの〕第一の研究では,学生たちが 15分の TED トークを視聴しながらノートをとり,30分後に同じトークについてテストを受けた.テスト問題には,特定の数字や事実を尋ねる単純なものもある一方でアイディアどうしを比較したり分析したりするよう学生に求める概念的な問題もある. ラップトップPC利用と手書きにわけられた学生たち2グループは,事実に関する質問ではかなり似通った結果を見せた.だが,ラップトップPCユーザーは概念的な問題に関して大幅に劣る結果となった: 問題は,ラ

    アレックス・タバロック「ラップトップPCではなく手書きでノートをとるべき理由」