胃潰瘍や胸焼けを予防の薬として知られるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期間服用し続けると、アルツハイマー病や腎臓疾患を引き起こす可能性があるという(Scientific American、Slashdot)。 PPIは胃酸が出るのを強く抑制する効果があるが、胃酸の減少によりアルツハイマー病の特徴となっているアミロイドβタンパク質(Aβ)を増やすとされる。研究では、定期的にPPIを服用している人とPPIを服用していない人を比べた場合、44%ほど認知症リスクが高かったとしている。ただし、この研究は具体的なデータが不足しているという指摘もある 1990年代から2011年にかけて10,482人を対象に追跡調査を行った結果では、PPI接種者の慢性腎疾患のリスクは20~50%高かったという。培養増殖した細胞で実験したところ、PPIは胃の細胞だけでなく血管を覆う特定の細胞に影響を及ぼすことが分かった。
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