ウェブの標準化団体であるWorld Wide Web Consortium(W3C)が、XMLベースのソフトウェアの高速化に向けた取り組みを進めているが、これが実現すれば携帯通信事業者やテレビ局、さらには軍隊までがその恩恵を受ける可能性がある。 ただし、一方では、W3Cが好むアプローチでは互換性の点で大きな問題などが生じる可能性があるとする批判の声も上がっている。 XMLは、発注書などのビジネス文書をフォーマットしたり保存するための手法として、急速に普及しつつある。しかし、特定の用途--たとえばセットトップボックスへのデータ送信や、携帯電話へのインタラクティブなプログラムの配信などには、XMLを使ったデータでは重すぎるとする意見もある。 「XMLはあまりにも成功しすぎた」とW3CのRobin Berjonは言う。「われわれは、もともと想定してなかったあらゆる状況でXMLを使い始めている」(