4月14日から15日にかけて、小惑星が地球に接近していたという(ハザードラボ、ScienceAlert)。 この天体は「2018 GE3」と名付けられており、直径は48~100メートルほど。地球に接近した4月14日に初めて観測され、その21時間後に地球に最接近した。最接近したときの地球との距離は地球と月との平均距離の半分ほどで、その速度は時速10万6497kmだった。 このように大きな小惑星が地球に接近することは年1、2回ほどあるが、直前まで存在が確認されなかった例は珍しいそうだ。
4月14日から15日にかけて、小惑星が地球に接近していたという(ハザードラボ、ScienceAlert)。 この天体は「2018 GE3」と名付けられており、直径は48~100メートルほど。地球に接近した4月14日に初めて観測され、その21時間後に地球に最接近した。最接近したときの地球との距離は地球と月との平均距離の半分ほどで、その速度は時速10万6497kmだった。 このように大きな小惑星が地球に接近することは年1、2回ほどあるが、直前まで存在が確認されなかった例は珍しいそうだ。
米国農務省の推奨事項に従った場合、野菜、乳製品や魚介類を食べることは「環境にとって」は有害であるらしい。カーネギーメロン大学の新しい研究によれば、これらの食品はカロリー当たりの育成コストが悪く、消費が増えれば温室効果ガス排出量が多くなるのだという(カーネギーメロン大学、ScienceDaily、Slashdot)。 米国の食料消費パターンに関連するエネルギー使用量や、ブルーウォーター・フットプリント(製品の生産に使われた水の量から環境負荷を測る指標らしい)と温室効果ガス排出量の変化を測定した結果明らかになったそうだ。それによると、レタス中心の食事はベーコン中心の食事よりも3倍も多く温室効果ガスを排出するとしている。 Paul Fischbeck教授は「一般的な野菜の多くは、多くの人が考えるよりも1カロリーをもたらすのに必要なリソースが高い。とくにナス、セロリ、およびキュウリは、豚肉や鶏肉と
日経ビジネス掲載の松浦晋也氏による記事によると、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙科学研究所の管制室から学生が消えつつあるという。 宇宙科学研究所はそもそもは東京大学を出自とする組織で、その後JAXAと統合してJAXA・宇宙科学研究所となった。そのため、当初から修士・博士課程の学生を受け入れる研究機関としての機能を持っていたという。しかし、セキュリティ向上を理由として昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」以降は相模原での衛星運用に学生が参加できなくなったそうだ。 今までは修士・博士課程の学生が衛星の開発や運用を体験でき、その結果過去30年以上にわたって宇宙研はこれらを体験した人材を輩出していたが、今後は学生からこの機会が奪われることになる。
米上院は、小惑星の資源を発掘して地球で利用するビジネスを可能にする2015年宇宙法を可決した。しかし、これは「宇宙条約」に反しているのではないか、という声が出ているという(WIRED)。 2015年宇宙法で重要な部分として、「宇宙資源」の商業的な探査と利用に米国市民が携わるのを認めた条項がある。法案では水や鉱物といった具体例が挙げられているのだが、これは宇宙条約の「宇宙空間は、月やその他の天体を含め、主権の主張によっても、利用もしくは占領によっても、または他のいかなる手段によっても、国家の占有の対象とはならない」という規定に反するのではないか、との疑問が出ているそうだ。 また、この法案は、個人だけでなく企業にも宇宙資源の利用において米国市民と同等の資格を与えており、その企業は米国人のみが所有する企業に限定されていないことから、抜け穴的に悪用されるおそれもあるようだ。
種子島宇宙センターで11月24日15時50分00秒、カナダ・Telesatの通信放送衛星「Telstar 12 VANTAGE」を搭載したH-IIAロケット29号機が打ち上げられた。約4時間27分後、Telstar 12 VANTAGEは正常に分離され、国産ロケット初の商業衛星打ち上げは成功した(プレスリリース、三菱重工業のプレスリリース、毎日新聞、朝日新聞)。 H-IIAロケット29号機の第2段機体は、JAXAによる基幹ロケット高度化開発の成果を適用した高度化仕様。これにより従来よりも静止軌道により近い軌道に衛星を投入できたという。H-IIAおよびH-IIBロケットの打ち上げは今回で連続28回成功しており、成功率は96.6%となっている。三菱重工では同社初の商業衛星打ち上げ輸送サービスが成功したことで、今後の宇宙事業に大きな前進をもたらすとしている。
韓国で高麗時代の仏教書籍「南明泉和尚頌証道歌」の印刷に使われたとみられる金属活字12個が発見されたという。この活字は発見者により「證道歌字=証道歌字」と命名されているのだが、この活字の一部を切り取って成分を分析したところ、自然界にはほとんど存在しない元素「テクネチウム」が2.62%含まれているという結果が出たそうだ(朝鮮日報 )。 これについて韓国科学技術研究院(KIST)のト・ジョンマン博士は分析にミスがあった可能性があるとした上で、「もし、本当にテクネチウムが2.62%も含まれていたならば、(活字が)偽造されたものである可能性が高い」と述べているという。 「南明泉和尚頌証道歌」は木版による覆刻本(1239年印刷)だけが現存しており残っているため、字体で真贋の判定はできないという。そのため、この活字が本物なのかについて論争が起きているようだ。 しかし稀少元素であろうテクネチウムって、そん
東北大金属材料研究所の研究チームが、酢銀やガリウム合金などの液体金属流から電気エネルギーを取り出せることを発見した(河北新報、プレスリリース、Nature Physics掲載論文)。 金属の流れによって生まれる渦により電子が回転し、電力が生まれるという仕組みだそうだ。生まれる電力は流体速度に応じて変化するとのこと。実験では液体金属を直径0.4mmの管に流すことで、100ナノボルト程度の電圧を取り出すことに成功したという。微弱な電力で駆動するデバイスの電源や、流体速度の観測などの応用が期待できるという。
異なる2つの彗星の話が同時に話題になっているのでまとめてタレコミ。 まず1つは、先日欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機Rosettaが探査した彗星、67P/Churyumov-Gerasimenkoの話で、この彗星を取り巻くガス中に大量の酸素分子が確認されたというニュース(AFP、Engadget Japanese)。これまでは彗星上には酸素は存在しないはずとされていたが、この彗星には太陽系が形成される前に生まれた酸素がそのまま残っていたと考えられるという。これは、太陽系形成の過程を考えるにあたって重要な情報になるという。 もう1つは、今年1月に太陽や地球に接近した彗星C/2014 Q2(lovejoy)。この彗星を電波観測したところ、ピーク時で最大毎秒20トンの割合で水が放出されており、さらにその成分として大量のエチルアルコール(エタノール)とグリコールアルデヒド、有機分子などが発見され
アフリカ・アンゴラの深海で「空飛ぶスパゲティモンスター」が発見された。 これまで架空の宗教と思われていたが、神そのものの撮影成功により勢いづくのではないだろうか。 この生物はカツオノエボシなどと同じクダクラゲ目の生物で、ボウズニラ科のBathyphysa conifer(和名: マガタマニラ)だという。1個体のように見えるが、サンゴのように多数のヒドラ虫が集まった群体だ(LiveScienceの記事、 New Scientistの記事)。
随分前の、これより3桁ほど弱いレーザの話なので、今回のものとはまた違うのでしょうが、参考までに。 当然途中の光学素子が溶けてしまうので、最終ポイント以外では、空間的にもデフォーカスし、また波長の幅を使って時間的にデフォーカスしていました。 最後の最後に使いたいところで空間的にも時間的にも絞って高出力短パルスを得ます。 最後のラインは巨大な真空チェンバーに入っていて、一部の光学素子には冷却液が通っていました。 デフォーカスしていても、空気中をレーザが走ると、途中の空気を加熱して、中央部の温度が上がって凹レンズになり、勝手に拡散してしまうし、 空気中でフォーカスしてしまうと、空気が電離して何色か表現できない色で光ったり、シャツの裾を焼いてしまったりしました。 もっと高強度になってくると非線形効果が見えてくると思うので、それだけで面白いですね。強磁場と合わせてアクシオンとか生成できないかしら。
ドイツ・ザールランド大学のKarsten Koenig教授が率いる研究チームがNASAとESA(欧州宇宙機関)との要請に基づき、宇宙空間に長期滞在した場合の皮膚の変化について調査したそうだ。宇宙から帰還後の皮膚の状態について、宇宙飛行士からの不満が非常に多かったため行われたのだという(CNET、Slashdot)。 研究チームは宇宙で約半年間滞在した3人の宇宙飛行士に対し、宇宙に行く前後の皮膚の状態をレーザーを使用した断層撮影を行って調査した。その結果、これらの宇宙飛行士は共通して約20%皮膚が薄くなるという症状があった。調査によると、3人ともコラーゲンの生産が活発化しており、老化とは真逆の反応が起きていることが分かったという。
米オレゴン州立大学(OSU)の研究者がベーコンの味がする海藻の新品種を開発したそうだ(ニュースリリース、 OSUのニュース記事、 Consumeristの記事)。 ベーコン味の海藻はダルスと呼ばれる紅藻の一種を品種改良したもの。ダルスはミネラルやビタミン、抗酸化物質に富み、乾燥状態で重量の16%のタンパク質を含むため、昔から食用にされている。新品種も通常のダルスと同様に食材として使用できるが、油をひいたフライパンで焼くと海藻ではなくベーコンの味に変わるのだという。ベーコンの風味も強いそうだ。 この品種は当初アワビ養殖の飼料としてOSUのハットフィールド海洋科学センターで作られたもので、商用規模での実用化にも成功し、特許も取得している。海藻は同センターの水槽では15年にわたって育て続けられていたが、経営学部のChuck Toombs氏が栄養価の高さに着目して食品開発を提案。焼くとベーコンの味
マクロストマム・ヒストリクスと呼ばれる水生扁形動物は、環境によっては「針のような生殖器を自身に突き刺す」という行為を行うという(AFPBB、英国王立協会紀要掲載論文)。 マクロストマム・ヒストリクスは、オスとメスの生殖器官を両方備える両生動物で、針のような生殖器を使って相手の体内に精子を送り込むことで交尾を行うそうだ。しかし、交尾相手が不足している場合、この針を自身の頭部などに突き刺して精子を送り込むという。これは、交尾相手が少ない条件下で子孫を残すために、自己受胎という方法を進化させた可能性があるとのこと。
7月14日の冥王星フライバイを間近に控えたNASAの探査機「New Horizons(ニュー・ホライズンズ)」だが、到着まで残り10日を切った7月4日に原因不明の通信途絶が発生した。その後復旧したものの、観測が行えないセーフモードに陥ってしまっているという(NASAのプレスリリース、Sorae.jp、47News)。 New Horizonsは2006年の打ち上げ後、9年以上もの歳月をかけて太陽系の果ての冥王星へと向かっている。記事によれば、4日午後に何らかの原因から通信が途絶、この間に問題を検知した探査機により自動的にメインのコンピュータからバックアップへの切り替えが行われたという。現在はテレメトリーは送信されており、また機体の破損などを示す兆候はないが、依然セーフモードからは脱しておらず、このままでは観測機器が動作しないとのこと。 冥王星の観測は、近くを通過するフライバイで行う予定のた
先週、米国防総省が韓国に炭疽菌をうっかり送ったことが明らかになったが、実は炭疽菌を送ったのは韓国だけではなかったそうだ(GIZMODO、ハフィントンポスト、時事通信)。 米国のワーク国防副長官は3日、米陸軍の研究所が炭疽菌の生きたサンプルを誤って計51カ所の研究施設に送付していたことを明らかにした。施設数はさらに増える可能性はあるとのこと。送付が確認されたのは、米国内17州と首都ワシントン、韓国、カナダ、オーストラリアの政府や民間の研究施設で、菅官房長官によると日本には送られていないとのこと。 ユタ州にある陸軍の研究所が研究目的で不活性化したものを送るはずだったが、手違いで生きたまま発送していたという。Sputnikでは米国防総省が韓国における米国空軍の「オサン」基地に送った炭疽菌のサンプルに22人が感染した疑いがあると報じている(Sputnik)。
エアバスは5日、アリアンロケットの1段目のうち、エンジン周辺を翼を持った飛行機のように飛行させ、回収・再使用するというプロトタイプデザインを公表した(Slashdot、SPACENEWS、イメージ動画)。 動画が分かりやすいが、今回示された再使用案ではロケット1段目のうちコスト要因となっているエンジンとアビオニクス周りのみを回収するデザインとなっている。打ち上げを終えた1段目はまず空っぽの燃料タンクを分離した後、エンジン周辺のみの小さな機体となって再突入を実施。高度が下がってからは翼に格納されたプロペラを展開し、そのまま飛行機のように滑走路に水平着陸を行う。これにより、打ち上げコストを30%削減することが可能になるという。 今回の構想はSpaceXの再使用案を意識したもののようで、イメージ動画においても「ロケットエンジンは再突入から保護される」「着陸最終段階のリスクを低減」といった文言が散
「約10秒で、筋肉中の水分量と脂肪量を±約10 wt%の誤差で計測可能」だという。これにより、効率的な牛の肥育やより正確な肉質評価が可能になるという。 原理としては、「片側開放型という特殊な形状の磁石を採用したプロトン核磁気共鳴スキャナー」を利用しているという。このスキャナーでは表面から数cm内部の部位の水分量を測定でき、そこから脂肪と筋肉の量を推定できるそうだ。ただし、牛のロース芯は体表から10cm以上深いところにあるため、代わりとして体表に近い僧帽筋を対象として測定するという。 研究では 僧帽筋、サーロイン、テンダーロイン、赤身、脂肪塊などの牛ブロック肉を計測してその有効性を確認したという。牛だけでなく、ほかの動物や土木方面への応用も今後検討しているようだ。
蜂の巣のような六角形の格子状に炭素原子が並んだ物質はグラフェンと呼ばれ近年注目されているが、炭素原子を五角形の格子状に並べた物質「五角形グラフェン」が存在できる可能性が明らかになった(東北大学プレスリリース、ASCII.jp)。 平面上に五角形を充填することはできないが、僅かな立体構造を取ることで擬似的な平面充填が可能で、シミュレーションを行った結果、物質として安定し、かつ可視光を透過する、押すとその垂直方向にも縮む、ドーピングによって超伝導タイトなる、ペンタナノチューブは半導体になる、といった特徴を備えていることが分かったという。 ただし、自然界での存在は確認されておらず、実験的に合成する方法もまだ開発されていないとのこと。
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