「IFRS(国際会計基準)を採用する日本企業が、確実に増えている」。こう聞くと「あれ?」と疑問に思う読者の方もいらっしゃるのではないだろうか。最近IFRSに関する報道と言えば、「採用企業が増えないので、日本版IFRS(J-IFRS)を作る」とか「全ての上場企業がIFRSを採用する強制適用は当面、なくなったようだ」といった、どちらかというと「日本企業にIFRSが浸透していない」という趣旨の話題が先行しているからだ。 ところが表立ってIFRSの採用を宣言していないものの、社内で既にIFRSを利用している“隠れIFRS採用企業”が増えつつある。隠れIFRS企業とは、社内管理の数値を取得する際の基準としてIFRSを採用していたり、IFRSベースの数値を収集する体制を整えていたりする企業だ。 記者が「表に出ていないIFRS採用企業が増えている」と実感し始めたのは、日経コンピュータの9月19日号の特集
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