「トヨタ、お前もか」---。こう思った人も少なくないだろう。トヨタ自動車は6月3日、『クラウン』や『ヤリスクロス』など計7車種の認証試験で不適切な行為が見つかったと発表し、緊急の記者会見を行った。 ◆不正の実態を把握できていなかった 「今回の事案はトヨタ自動車とトヨタ自動車東日本の2社にまたがる問題です。日野、ダイハツ、豊田自動織機に続き、グループ内で問題が発生していることに対して、トヨタグループの責任者として、お客さま、クルマファン、すべてのステークホルダーの皆様に心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」 豊田章男会長は会見の冒頭、こう話して頭を下げた。今年1月30日に行ったトヨタグループビジョンの記者会見のときには、自社の不正について「私の知っている限りはない」と話していた。どうも今回の国土交通省から調査を求めるまで、不正の実態を把握できていなかったようだ。 ◆よりも厳