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ブックマーク / www.satonao.com (37)

  • www.さとなお.com(さなメモ): 声が大きな人の時代が終わる

    ボクの後輩の京井良彦くんが、年末にを出した。 この日にチラッと触れているのだが、幸いとても評判がいいのようなのでもう一回プッシュしておきます。 「ロングエンゲージメント」(京井良彦著/あさ出版/1470円) 彼は会社でボクがリーダーをしているサトナオ・オープン・ラボのラボ員である。ソーシャルメディアのことをみんなで一緒に研究してきたこともあり、巻末に以下のような推薦文を書かせていただいた。 マス・マーケティング全盛の時代、広告会社では「声が大きな人」が主導権を握っていた。物理的に声が大きいだけでなく、我が強く押しも強い、いわゆる「ハッタリが利く人」の意見が通りやすかったのである。これはある意味とても象徴的なことだったと思う。つまり、数百万人という大きな塊に対してインパクト強くアテンションを喚起しなければ伝わらなかったあの時代、多少ハッタリめいていても、大きな声を出して目立つことが広告で

  • さとなお: ソーシャルメディアが大きく変えてしまうもの

    ソーシャルメディアが大きく変えてしまうことはいくつかあると思うが、コミュニケーションのあり方を大きく変えるものとして無視できないことに「情報の伝わり方の変化」があると思う。 マスメディア全盛の時代、情報は「お茶の間」という場を通じて男女「全」世代に伝播した。 家庭のお茶の間に老人から子供まで男女全世代が集い、そこがクチコミ源となったのである。 マスメディア、特にテレビと新聞は、お茶の間に情報を絨毯爆撃的に伝えた。男女全世代はそこで同じ情報に触れ、意見交換が行われた。そしてそれは、各世代の外での「つながり」(会社、学校、井戸端など)にリアル対面式でクチコミされ、拡散した。その結果、テレビや新聞は世論を形成することができた(世論形成において「全世代が同じ情報に触れる」というのが大切だった)。 ちなみに、雑誌・ラジオは男女別・世代別セグメントを行い、補完的に機能した。とはいえF1M1という大雑把

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    advblog 2011/01/05
  • www.さとなお.com(さなメモ): AIDMA → AISAS の次は、「SIPS」かな

    この3連休、ソーシャルメディアのことをつらつら考えていた。 というか、ソーシャルメディアの浸透が引き起こす今後の広告コミュニケーションの変化について、か。 アメリカでの革命的変化に比べて、日ではまだまだ先の話ではあると思うけど、広告の現場でも確実に変化の潮流はある。 たとえば、社会貢献系キャンペーンが増えてきたのもソーシャルメディア浸透の流れの上に乗っている。「共感」を流通貨幣とするソーシャルメディアでは、生活者の間に「一緒に生きている社会をよくしようという連帯意識」がとても生まれやすい。そしてそれを企業にも求めるようになる。つまり社会貢献系キャンペーンは一時の流行ではなく、必然の流れだったりするわけだ。 要するにすべての行動のドライブ元が「共感」になりつつあるということ。 このように「共感」がいきなり主役に躍り出てきつつあることも必然の流れだったりするわけなのだが、ここは論文の場ではな

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    advblog 2010/09/21
  • www.さとなお.com(さなメモ): ボクが社会にコミットする意義

    ブログ「trivialities & realities」の「twitter、世代的な差異」を読んで、なるほどなぁと思った。 twitter を眺めていて気づいたことがある。 ともに同じ大手広告会社に勤めるさとなおさん( @satonao310 )とはあちゅうさん( @ha_chu )の呟きを読んでいたら、お二方の twitter の使い方、と言うか、twitter に対する接し方、向き合い方が非常に対照的なのである。と始まっていて、光栄にもアルファブロガー「はあちゅう」(年齢的には四半世紀違う)と比較されているのだが、確かに はあちゅう は中心に友人知人の輪がある。その同心円的延長上にツイッターの輪がある。 それに比較してボクには中心がないと指摘されているが、それもわかる。 ボクは(特にツイッター上では)すべての人と等距離で接している感覚がある。誰かと濃くじゃれる時もあるが、それはたまた

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    advblog 2010/08/21
  • www.さとなお.com(さなメモ): お疲れ様でした。

    午前中の打ち合わせが急にキャンセルになったので、整形外科外来に検査に行った。 首痛がひどく、生活に支障が出始めていたからである。首自体のレントゲンはほぼ異常なしだった。うーん、ストレスかなぁ。同時に行った血液検査ではちょっと数値が悪かったし。カラダが相当疲れている模様。しばらく酒とか控えよう。 病院のロビーのTVで鳩山首相の辞意スピーチを見た。 念が残ると書いて残念。非常に残念だ。去年の9月末から不思議な縁ができ、内閣官房からの発信についてサジェスチョンさせていただけるようになったが、首相の仕事や発信について貢献しきれなかった気持ちが強い。ツイッターやブログ、リアル鳩カフェなどの活動もこれからが番だった。せめて1年くらいあったら国民と政治の距離を多少は縮めることができたのではないかと思う。1月に始めて5ヶ月ではあまりに短い。 鳩山内閣は、長年の汚れがこびりついた店を居抜きで引き継いで、翌

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    advblog 2010/06/02
  • www.さとなお.com(さなメモ): iPad、そして、フォロー数

    ある縁があって、iPadを触らせてもらった。写真は内股に力が入ってるな(笑) まぁ予想はしたけど、キーボードは打ちにくい。 押し込む感じがないので、キーの上を押しているのかどうなのかわからない。ホームポジションも取りにくい(画面にタッチしちゃうとその時点で打っちゃうので、軽く触れているということが出来ない)。全体にキーが小さめなのでミスタッチが多い。まぁタッチタイピングは諦めて、キーボード見ながら指4くらいで打ち込むのかなぁ。画面とキーボードが近いのでそれでもそんなに不自由しなさそう。 それを除けば、やっぱりかなりイイね。たいして重くも感じなかった。というか、ウェブとかとか雑誌とかテレビとかいう境を越えて、これはもう「iPad」というメディアだな。文字と画像と映像がボーダレスに合わさった新しいメディア。Kindleがどこまでも「」なのに対して、これは「すべてが合わさった別の何か」。i

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    advblog 2010/04/27
  • www.さとなお.com(さなメモ): まだまだアイデアの出しどころってたくさんある

    昨日ツイッター上で教えてもらったこの動画は、なんだか頭をいろいろ活性化してくれた。 「Sketch-a-Move」。まだコンセプト段階みたいだけど素晴らしい。なるほどこういう方向なら、と、いろいろアイデアが出てきて脳味噌がかゆくなる。世の中ってまだまだアイデアの出しどころってたくさんあるなぁ。 ついでにご紹介すると、この動画も面白かった。「Pixels」。完成度がすごい。合成の馴染み方とか。 合成の馴染み方という意味では、ニコ動なのでログインがいるけど、これなんかすごかった(数ヶ月前に話題になったもの)。「[実写合成]お祭りに行ってきた~広島ふれあい街歩き[3D]」。まさに才能の無駄遣い(笑)。でもすごい。もうここまで普通に出来るんだなぁ。 動画といえば、これもすごかった。 動画としてすごいというより、「幼児(2.5歳)がファーストコンタクトでここまで使えてしまうiPadのインターフェース

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    advblog 2010/04/15
  • www.さとなお.com(さなメモ): ボクはネットの善の力を信じている

    昨日の1月1日、鳩山首相のブログとツイッターが始まった。 去年の会ツイッター中継や2回目の会での提言が縁で、「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」に参加し、首相にいろいろサジェスチョンさせていただいた。その第一歩目が始まった、ということだと認識している(首相もブログで言及してくれている)。 まぁボクたち民間ワーキンググループは外から具体的にサジェスチョンするくらいしか出来ないが、日のトップである総理大臣が、自らネットという「国民と直接つながれるチャネル」を格的に開こうとしていることは、大きく評価したいし応援したいと思っている。国民と政治が近づき、政治に対する無関心や無力感が少しでも改善されれば、それは素晴らしいことだと思う。 ある友人が言った。「よい心しか、世界をよくできない」と。 ボクもそう思う。ボクはネットの善の力を信じている。そして、それを使う人間の善の心

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    advblog 2010/01/02
  • www.さとなお.com(さなメモ): スタートラインには立てたんじゃないかな

    昨晩、鳩山首相と二度目のご飯をした。ご飯に至った経緯と趣旨は昨日のブログにくわしく書いたのでそちらを。 場所は浅草の小さな中国料理店「龍圓」。前回ご飯にどこに行こうか迷ったときの候補のひとつ。 直前の会議が長引いたということで少し遅れて事が始まった。メンバーは鳩山首相と友人の松井官房副長官、そして秘書官たち。あと平田オリザさんとボクである。ビールで乾杯したあと、すぐに紹興酒(この店のは生酒でとてもうまい)。いろいろな話をしているうちにツイッターの話に。 ツイッターがなぜ荒れにくいかの話になったので、前回の鳩山さんとの会のときにいただいた返信(@やRT)のプリントアウトをお見せした。数千に渡る返信のうち、ネガなコメントはほんの十数個。これは2ちゃんなどではありえないこと。そんな話から今回の提言に移っていった。 提言というのは、昨日も書いたが、国民と政治の距離を近くするためのソーシャルメデ

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    advblog 2009/11/30
  • www.さとなお.com(さなメモ): また鳩山首相とご飯することになった

    また鳩山首相とご飯することになった。今晩これからご一緒する。 前回、鳩山さんと会したとき、「これからもネットのこととかブログのこととかツイッターのこととか定期的に教えてください」と言われていたので、その一環だと思う。 もう5年以上友人として親しくつきあっている松井孝治官房副長官(同年代)には、会以降、求められるままにいろいろ意見を言わせてもらってきた。政策のあれこれについてではなく、「政治と国民とのコミュニケーションのあり方」についての意見である。コミュニケーション・デザインはボクの専門分野であり、ネットについても1995年から長く個人サイトをやってきているので(ブログ形態としては2001年から毎日更新)、政府広報のあり方や首相のネット利用についてはいろいろ意見がある。その辺のことを「友人として」率直に伝えてきた。 で、それが間接的に鳩山さんに伝わり、「じゃぁまたご飯でもべながら」と

  • www.さとなお.com(さなメモ): 完成しきったメディア。出来上がりつつあるメディア。

    パーティ嫌いなボクにしては珍しく、昨晩はパーティのハシゴをした。 ひとつはもうとっくに完成して成熟しきってしまったメディア。もうひとつは今まさにメキメキ成長している伸び盛りのメディア。短時間にハシゴして何だか感慨深かった。 まず18時半ごろに谷崎潤一郎賞・中央公論文芸賞の贈呈式に出かけた(@東京會舘)。 中央公論新社に知り合いがいて「ちょっと文壇系の集まりも経験してみない?」と誘われたのである。 こういう文学賞の授賞式みたいのを見に行くのは初めて。 中央公論文芸賞は村山由佳の「ダブル・ファンタジー」(谷崎潤一郎賞は該当者なし)。ボクが会場に着いたときには彼女の受賞スピーチも終わっており、歓談&立の時間に突入していた。お、林真理子がいる。あ、渡辺淳一がいる。わ、浅田次郎がいる。と、一応文学好きなボクとしてはミーハー的なワクワクもあった。あとは編集者と思われる方が多数。銀座のクラブのおねえさ

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    advblog 2009/10/16
  • www.さとなお.com(さなメモ): 鳩山首相とご飯した

    昨晩、ひょんなことから鳩山首相とご飯をべた。 首相の了解を得て、ご飯中に少しだけ(失礼にならない程度に)Twitter に実況したから、知ってる方もいらっしゃるかもしれない。 ちなみに先にお伝えしておくと、お会いしたのはボクの会社の関係でもなんでもなく、仕事の話でもなんでもなく、当に「いちブロガーとして」友人に紹介されたからである。首相がたまにボクのこのさなメモを読んでくださってるらしいこと、そしてその結果として映画「サマーウォーズ」を観たらしいことなどが重なってのお誘いであった。 経緯はこんな感じ。 昨日の朝、以前からの友人である松井孝治議員(内閣官房副長官)からケータイにメールがあり、首相の夜ご飯の予定がポッカリ空いたので一緒にべないか、と急にお誘いをうけたのが始まりである。 昨晩は作家の山田あかねさん初監督作品「すべては海になる」の試写会に行く予定にしてたので一瞬躊躇したが、首

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    advblog 2009/09/30
    首相動静に載ってたw
  • www.さとなお.com(さなメモ): 浅草演芸ホール「平成21年初席」

    去年の舞台納めは落語だったが、今年の舞台初めも結果的に落語になった。結果的に、と書いたのは、当初は行く予定がなかったから。 つい数日前に「東京煮込み横丁評判記」(坂崎重盛著)というを読んで、なんだか煮込みがべたくなり(というか大衆酒場に行きたくなり)、友人とまずは北千住に行ったのが事の始まり。 まず行ったのは言わずと知れた千住の名居酒屋「大はし」である。ただ、に載っている「大升」「天七」「千住の永見」も射程に入れていた。に載ってなかった「徳多和良」も行ってみたい。あ、「藤や」も。んー全部行ったら6軒のハシゴ酒になる。新年早々それもどうかと思いつつ、まずは「大はし」。 あー、やっぱりここの肉豆腐はうまいや。刺身もうまい。セロリや串カツもうまい。梅割りももちろんうまい。サービスのテンポも相変わらずのテキパキさ。気持ちいいなぁ。常連さんたちに囲まれて飲んでいるうちに腰が落ち着いてしまって

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    advblog 2009/01/07
  • www.さとなお.com(さなメモ): 今年のトピックスはやっぱり「明日の広告」

    個人的に2008年の最大のトピックスは、「明日の広告」を出したことだと思います。 いままで単に「のヒト」的に思われてきたのだけど、これでようやく「広告メインのヒトだったんだ」と世間に認識された感じ。ええ、実はそうだったんですよ(笑)。業は広告を中心としたコミュニケーション(今は広告の枠組みを出ようと思っています)。趣味のひとつです。 おかげさまで「明日の広告」は広告のとしては異例に売れて、いままでで累計8万部(5刷)。ボクが出したの中で一番売れたになりました。 最高でアマゾンの総合10位。レビューも29件書き込まれ、平均で星5つです。発売後1年近く経つのに昨日見たらまだ500位以内(まぁこれは乱高下するんですが)。当にありがとうございます。ついでに言うと、青山ブックセンターでは上半期ベスト1だったそうです。 年末になって「2008年ベスト10」みたいな特集が組まれ、いくつ

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    advblog 2009/01/04
  • www.さとなお.com(さなメモ): 自己肯定の弱まり

    お正月休み最後の日。 心安らかに連続して休めるのは今年はもうないかも、と、サイトをいじったりするのもやめてベッドで物思いにふける日にした。別名、ほとんど惰眠。 惰眠中、ふと気づいた。 このところの精神的迷走は「自己肯定の弱まり」が原因だったんだな。自己否定が強まりすぎた。業もプライベートも領域を広げすぎたせいで全体の密度が薄まり、部分部分の完成度が低くなり、それを悔いて内省的になってしまった。それが強い自己否定につながった。そんなことよりも領域をここまで広げられた自分をもっと肯定するべきであった。もっと誇りに思うべきであった。 また寝て、ふと目が覚める。 そういえば、この休み中、娘のこともよーく見ていたが、彼女もこのところ自己肯定が弱い。自己否定的な発想をする。謙虚というには否定的すぎる。これはボクのが移っているのではないか。いかんいかん。ボクも直すけど、もっと彼女自身のイイトコロに気づ

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    advblog 2009/01/04
  • www.さとなお.com(さなメモ): 出席番号順は性格に影響を与えているかも

    数日前「変なヤツがいる割合は高校のクラスと変わらない」を書いたが、実はもうひとつ普段の生活の中で中学高校のクラスの風景を思い浮かべることがある。クラス理論その2ですね。それは「名前」。あいうえお順の出席番号順は性格に影響を与えているのではないか、という推論である。 とはいえ、実は「あ行」と「わ行」が顕著であるだけで、それ以外の名前はそうでもないかも、という貧困な理論である。 もっと言うと「名前に『あ』がつく人は常に臨戦態勢で対応が早い。従順。かつ度胸もある」「名前に『わ』がつく人はちょっとひねくれていて裏読みしそう」という2例しかない。理論とは言えない(笑)。まぁ「か行の人は」「さ行の人は」とか、もうちょっと無理矢理な理論に発展させられないこともないとは思うのだけど、面倒なのでまだ考えていないという不完全な理論である。 いや、何が言いたいかって言うと、「名前に『あ』がつく人」って、中学高校

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    advblog 2008/09/26
  • www.さとなお.com(さなメモ): 故人にだけ通じる密室芸

    昨日書いたタモリの弔辞は実は勧進帳で、つまり用意した紙を読むフリをして実は白紙を読んだらしいとメールで教えていただいた。YouTubeでノーカット版を見つけたのでそれを見てみたが、確かに白紙のように見える。 > そして私に「おまえもお笑いやってるなら、 > 弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。 この弔辞の言葉が少し不思議だった。でもやらないんだ、と。 でも、実はやったんだな。 故人にだけ通じる「密室芸」を、タモリは最後の最後にやったのだ。 「会場のどこか片隅のちょっと高いところから」見ると原稿が白紙だということがわかる。つまり故人にだけ通じる密室芸なのだ。 「ひとみ寿司」でやったであろう四カ国語麻雀とかハナモゲラ語とか眉芸とか韓国語ニュースとかと同じような、「白紙の弔辞をもっともらしく読むタモリ」というギャグ。赤塚不二夫なら必ずゲラゲラ笑うであろう、ふたりだけにわかる密室芸。し