◆明知鉄道 「達人の見どころ」 ◆歯科医院・温泉…主要駅に施設誘致 JR中央線恵那駅と駅舎がつながった恵那駅と明智駅を結ぶ25・1キロの鉄道で、国鉄明知線として1934(昭和9)年に開通した。二つの小分水嶺(ぶん・すい・れい)を越える急勾配と曲線の多い典型的な地方交通線である。国鉄改革時に県、沿線市の出資する第三セクター鉄道となり、「住民鉄道」として脱皮すべく、地域をあげてその活性化に努めている。 まず主要駅に、要介護・看護の高齢者専用住宅を備えた複合福祉施設、歯科医院、温泉などの施設を誘致した。とくに近くにスーパーが開設されたのに伴い、極楽駅(一般公募で命名)を新設した。縁起の良い駅名が人気を呼び、極楽(駅)行きの切符を求めて多くの人が訪れる。 郷土料理が楽しめる専用運行のグルメ列車が好評だったので、昨年からこれを食堂車扱いにして一般車両1両を連結した急行列車(大正ロマン号)に