投稿日 2023-12-21 Author 小林英治 MOVIE 観察する 12月15日に公開となったアキ・カウリスマキ監督の6年ぶりとなる新作映画『枯れ葉』。主演を務めたアルマ・ポウスティに、監督の演出術や制作の現場などについて尋ねた。 フィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキ監督が、引退宣言を撤回して作りあげた新作『枯れ葉』が12月15日(金)より公開中だ。カラオケバーで出会った女と男は、名も知らぬまま惹かれ合い、約束を交わすが、不運な偶然と現実の過酷さに幾度もすれ違う。労働者にとって厳しい社会と戦禍の絶えない世界に対し、ささやかな連帯と音楽や映画への愛とユーモアをちりばめ、おとぎ話のようなラブストーリーを通して、人間にとって本当に大切なものを問いかける。つましい生活を送りながら生きる喜びを求める芯の強い現代の女性像を見事に演じたアルマ・ポウスティに、監督が込めた作品への思いを聞いた。