パナソニックは子会社のパナソニック電工と三洋電機を4月1日付で完全子会社化。そして、パナソニックを含む3社を事業ごとに解体して、新たな事業ドメインに再構築し直す。目指すは、創業100周年を迎える2018年に、環境とエナジーを軸にした「環境革新企業」に変貌することだ。巨艦パナソニックはどのように変革しようとしているのか。その姿を追った。 (「週刊ダイヤモンド」編集部 藤田章夫) ※本稿は「週刊ダイヤモンド」2011年3月19日号に掲載されたものです。 2月22日に発表された役員人事。パナソニック社内に衝撃が走った一方で、完全子会社化され、事業ごとに解体されて各事業ドメインに組み込まれるパナソニック電工と三洋電機社内には安堵のため息が広がった。 その人事とは、長榮周作・パナソニック電工社長と佐野精一郎・三洋電機社長が揃ってパナソニックの専務役員に就任することに加え、松蔭邦彰・パナソニック電工常