古澤健監督の新作「making of LOVE」を一足早く見た。 今週末からポレポレ東中野にて上映されるが、本作は古澤監督の新たな代表作になるであろうおそるべき作品だった。滑稽さや童貞臭さを漂わせつつ、狂おしいほどの愛や純情を描き切り、恥も外聞もうっちゃるような捨て身の一撃を観客に食らわせていた。その手法は、古泉智浩や初期のいましろたかしのマンガを想わせる。もうホントに捨て身なものだから爆笑の連続だった。 映画監督のふるさわ(本人出演)と、フリーターの俳優の翔太(男前)は、路上で撮影中に美女のゆかりと出会う。ふるさわは「あの娘をテーマに映画を撮ろう! 愛をテーマに!」とゆかりに声をかけて映画撮影に引っ張り込む。ゆかりは自分のセックスをビデオで撮ってるような、どうやら相当好きものの女。次々にちがう男とホテルに入るところが目撃されている。ふるさわは「愛の映画を撮りたい!」と高尚そうな理屈をこね
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