生体腎移植をめぐる臓器売買仲介事件で、内科医院「堀内クリニック」院長、堀内利信容疑者(55)の妻、則子容疑者(48)が、「宇和島徳洲会病院で移植手術を受ける直前、執刀医に移植手術のために養子縁組を行ったことを伝えた」という内容の供述をしていることが27日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策4課では、執刀医が偽装養子縁組の可能性を認識しながら手術を行った疑いがないか調べている。 住吉会系組長から臓器提供者として男性(21)を紹介され、昨年6月に養子縁組を結び、翌月、同病院で移植手術を受けた。 捜査関係者によると、同課の調べに対し、則子容疑者は、昨年7月の手術前に同病院の執刀医と面会した際、「仲介役の組長に男性を用意してもらい養子縁組を結んだことを伝えた」などと供述しているという。 一方、この執刀医は27日、東京都内で記者会見し、「(則子容疑者が)まさか虚偽の話をするとは思わなか