ラピュタを見た。やっぱり20年を超えて今もなお語り継がれるジブリ作品とだけあって、今もなおその面白さは色褪せない。 名作はいつの時も見る人の成長にあわせて違った何かを見せてくれる。 ラピュタで一つの重要なテーマが主人公のパズーとシータ二人の境遇である。 パズーは、貧しい炭坑街の孤児。そしてシータもまた貧しい寒村の農家の孤児。 永遠に開けることのなかった未来は「飛行石」という奇跡によって急展開を迎える。 ドーラのもう2度と戻れないかもしれないよ。との問いに迷わず構わないと答えたパズー。 戻れなくなっても構わない、という覚悟だったのか、戻りたくなかった、という逃避だったのかはわからない。 少なくとも二人には失うものなんて何もなかった。 きっとパズーとシータは多分あの冒険が人生の絶頂になるんだろう。 得難い経験をしたことは確かだけど、ドーラ一家と別れた後、二人を待ち受けている現実はあまりにも残酷