映画を愛するひとりの男がつくった、究極のミニシアター シネマ・クレール(岡山県・岡山市) 岡山に映画館をつくりたい 「岡山で映画館をつくりたいと言っている人がいる。そちらの映画館を一緒に見学に行っていいか」。アテネ・フランセ文化センターの堀三郎さんから、そんな連絡をもらったのは1994年の年末だったと思う。「そちら」とは、当時東京・中野区(JR東中野駅前)にあった映画館「BOX東中野」。そのころ、ぼくは「BOX東中野」をユーロスペース元支配人の山崎陽一さんとはじめたばかりだった。その年の9月9日開館の「BOX東中野」は堀三郎さんが設計から設備までを手がけたスペースで、スクリーンや客席、映写室、随所に堀さんの映画館に対するこだわりが反映されていた。 さて、堀さんが連れてきた「岡山で映画館をつくりたい人」が浜田高夫さんだった。紺のスーツに身を包み、髪を七三に分けた浜田さんは一見生まじめなサラ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く