『キス我慢選手権 THE MOVIE』を観てきた。 テレビ東京の深夜バラエティ番組『ゴッドタン』の企画「キス我慢選手権」の映画化だ。 テレビ番組の映画化と言ったら否定的な目で見る人が多い。その場合テレビ番組というのはドラマのことで、ドラマの性質は映画とほぼ同じであるから、それを映画化したらその言葉どおり批評のフィールドが“テレビドラマ”ではなく“映画”となってしまう。またテレビドラマも映画化となると映画に擦り寄っていく、つまり「映画らしくしようとする」という側面もある。こうなると一大娯楽として確立されている“映画”に対して大見得切って向こうを張ることになる訳だから、当然より多くの批判を浴びることになる。 それで『キス我慢選手権』はどうかというと、映画のスケール感を拝借しつつ“映画”というジャンルそのものには踏み込まず、「映画館でバラエティ番組を観る」という暴挙かつ快挙を果たした。 テレビ版