豪シドニー(Sydney)の動物園でココナッツを分け合うチンパンジーを眺める子ども(2011年9月30日撮影)。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD 【3月7日 AFP】知識を共有し、互いに学び合うことがヒトとチンパンジーを分け、ヒトが現世界の支配者になることを助けた可能性があるとする研究論文が、1日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。 米仏英の大学の研究チームは、人類が累積的な文化を発展させ、技術の発展とともに増える知識を集約することが可能だった理由を突き止めるための研究を行った。 過去の研究から、チンパンジーに相互学習能力が備わっていることは判明しているが、同じ実験をヒトとチンパンジーとで行なった場合、チンパンジーがヒトほどの能力を発揮出来ないことも分かっており、科学者たちは、ヒトが複雑な文化知識を蓄えるのに必要だった要素は何であるかをめぐって、長らく議論を