[フードエイジ] プロローグ「農高生の視点」 自給の重み知る一口 日本農業新聞は年間キャンペーン報道「フードエイジ」を始める。消費者や若い世代を含め国民全体で食料生産の大切さを共有し、国産農畜産物の利用拡大やその先にある食料安全保障の確立につながる動きや課題をさまざまな角度から探る。初回はプロローグとして「農高生の視点」で食と農の関係を考えた。現場を体験し、食料を自給する重みを実感するようになった若者の姿を見た。 国産囲み農家に感謝 栃木県立鹿沼南高 くつくつと音を立て、すき焼き鍋が煮えてきた。箸を入れ、口に運んだのは「とちぎ和牛」の霜降り肉。栃木県立鹿沼南高校食料生産科の1年生、小野寺煌さん(16)は家族と鍋を囲み「んー。やっぱり柔らかい」と顔をほころばせた。この1年で牛を育てる大変さを知り「よりおいしく感じる」と打ち明けた。 小野寺さんはサラリーマン家庭の生まれ。授業でブラウンスイス種
特定外来生物のアメリカミンク=写真、知床博物館提供=の生息域が、知床半島全域に拡大していることが、知床博物館(北海道斜里町)などの調査でわかった。世界自然遺産登録地の生態系に与える悪影響も懸念されるため、同博物館では今月に入って詳細な実態の解明調査に乗り出し、行政機関などに必要な対策を訴えていく考えだ。 アメリカミンクの目撃情報が相次いでいることを受け、同博物館と北海道大では2009年から調査を始め、昨年末に結果がまとめられた。それによると知床岬から同半島の付け根部分までの半島全域64か所で死骸や目撃情報が確認され、世界自然遺産地域内でも多く見つかった。 同半島で1960年代に毛皮を取る目的で育てられていたアメリカミンクが飼育場から逃げ出すなどして野生化したとみられている。これまでも世界自然遺産地域外の半島付け根部分で生息が確認されていたが、繁殖活動が盛んになって、生息域が拡大したとみられ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く