技術立国・日本の産業が苦戦を強いられている。かつての花形産業だった半導体や電機といった産業は激しい国際競争にさらされて疲弊。企業の研究開発部門も厳しい状況に追い込まれ、優秀な研究開発人材を育ててきた社内教育システムも余裕を失いつつある。また、単一技術の深化だけでなく、複数の分野を融合するタイプの研究開発もイノベーションのカギを握るようになっているが、企業内で必要な分野をすべて自前でカバーすることも難しくなっている。 そうしたニッポンの技術の課題を踏まえて、東京大学生産技術研究所が提供しているのが中堅エンジニア向けのトレーニングプログラム「社会人新能力構築支援(New Expertise Training Program;NExT)プログラム」だ。生産技術研究所にある約160の研究室から3つの研究室を自由に選択して、最先端技術と分野横断的な研究開発の手法を習得する。これから新規領域で研究開発