経済産業省は5月26日から、未来型農業生産システム「植物工場」のモデル施設設置の第2弾として、「完全制御型植物工場」のモデル施設の公開を開始している。第1弾の「太陽光・人工光併用型」の植物工場とはどのような点で異なるのか? 今回、完全制御型植物工場のモデル施設を見学する機会を得たので、同施設の詳細をお届けしよう。 人工光だけを用いた植物工場 植物工場は用いる光源によって分類される。まず、太陽光を利用するか、人工光を用いるかで分類され、さらに人工光にもLEDや蛍光灯など種類がある。経済産業省が1月に公開した植物工場のモデル施設は、太陽光と人工光を用いた「併用型」だった。今回、公開された植物工場は人工光だけを用い、完全に密閉された空間の「完全制御型」である。 完全制御型は常に光源、温度・湿度などが管理されている状態になければならず、手間もかかれば、コストもかかる。しかし、閉ざされた空間であるた